五島列島とは?教会と自然が織りなす世界遺産の島々
五島列島は長崎県の西方、東シナ海に点在する大小130〜140余りの島々からなる美しい群島です。
主要な島は福江島、中通島、久賀島、奈留島、若松島で、それぞれが独自の自然、文化、歴史を持っています。
古くから潜伏キリシタンの歴史が息づくこの地は、2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。
五島列島にある構成資産には、久賀島の集落、奈留島の江上集落(江上天主堂を含む)とその周辺、頭ヶ島の集落が含まれています。

五島列島の魅力
1. 透明度抜群の海と絶景の自然
五島列島は、透明度の高い海、白砂のビーチ、険しい断崖絶壁が織りなす景観で知られています。
福江島の高浜海水浴場は「日本の渚100選」にも選ばれたビーチで、夏場は多くの海水浴客で賑わいます。
また、福江島の鬼岳(おにだけ)は標高315mの芝生に覆われた山で、頂上からは五島灘の島々を一望できる人気の展望スポットです。
2. 潜伏キリシタンの歴史と教会群
江戸時代のキリスト教禁教政策のもと、多くの信徒が五島列島に移住し、表向きは仏教徒として暮らしながら密かに信仰を守り続けました。
禁教が解かれた明治以降、信徒たちは各地に教会を建て、その教会群が今も島のあちこちに残っています。
堂崎天主堂(どうざきてんしゅどう)は明治期の教会建築として知られ、赤レンガ造りの建物の内部は資料館として公開されています。
頭ヶ島天主堂(かしらがしまてんしゅどう)は石造りの教会で、世界遺産の構成資産に含まれています。見学は予約制となる場合があるため事前確認が必要です。
3. 五島グルメの楽しみ
五島うどんは、名物の一つとして知られています。
椿油を塗って手延べで仕上げた細麺はコシが強く、つるりとした喉越しが特徴です。
地元ではあご(トビウオ)のだしで味わう「地獄炊き」が伝統的な食べ方として親しまれています。
このほか、五島牛や新鮮な刺身、かんころ餅(干したサツマイモを混ぜた餅)など、島ならではの味覚が堪能できます。
4. マリンアクティビティ
シュノーケリングやダイビング、シーカヤックなど、五島列島の海を存分に楽しめるアクティビティも豊富です。
特に6月〜9月のシーズンは多くの観光客で賑わいます。
冬場でも海の透明度は高く、ダイビングは通年で楽しめるとされています。

おすすめ観光スポット
福江島
五島列島最大の島で、鬼岳や堂崎天主堂、高浜海水浴場が人気スポットです。
福江城(石田城)跡や武家屋敷通りなど、歴史的な見どころも点在しています。
島内の移動にはレンタカーが便利で、主要な観光スポットを1日で巡ることもできます。
中通島
五島列島で2番目に大きな島で、頭ヶ島天主堂をはじめ数多くの教会が点在しています。
青砂ヶ浦天主堂(あおさがうらてんしゅどう)はレンガ造りの教会で、国の重要文化財に指定されています。
自然豊かな景色とともに、静かな島時間を過ごせるのが魅力です。
若松島
雄大な自然と牧歌的な雰囲気が特徴の島です。
若松大橋で中通島とつながっており、車でアクセスできます。
海上から見るリアス式海岸の断崖絶壁や、キリシタン洞窟など歴史的な見どころも圧巻です。

五島列島へのアクセス
- 福江島へのアクセス
- 長崎港からジェットフォイル(高速船)で約1時間25分、フェリーで約3時間半(目安)
- 長崎空港(大村)から五島つばき空港(福江)まで飛行機で約30分(目安)
- 福岡空港から五島つばき空港まで飛行機で約40分(目安)
- 中通島(上五島)へのアクセス
- 長崎港から高速船で約1時間20分、佐世保港からフェリーで約2時間半(いずれも目安)
- 島間の移動
- 福江島と上五島の間は船で移動可能。各島間にフェリーや海上タクシーが運航しています。

旅行者向け便利情報とまとめ
便利な情報
- おすすめの時期: 海水浴やマリンスポーツは6月〜9月が選ばれやすい時期です。春(3月下旬〜5月)と秋(10月〜11月)は比較的過ごしやすく、教会巡りや自然散策に向きます。
- おすすめの持ち物: 動きやすい服装と歩きやすい靴、帽子、日焼け止め。島は天候が変わりやすいので雨具もあると安心です。
- 島内の移動: 路線バスの本数が限られるため、レンタカーやレンタサイクルの利用が便利です。タクシーは事前予約がおすすめです。
- 教会見学のマナー: 教会は信者の祈りの場です。見学時は静かに行動し、内部の撮影は禁止の場合が多いので注意しましょう。頭ヶ島天主堂など一部の教会は予約が必要な場合があります。