金沢城とは?
金沢城は、石川県金沢市に位置する歴史的な城郭で、加賀藩前田家14代にわたる居城として知られています。
1583年(天正11年)、賤ヶ岳の戦いの戦功により加賀国を加増された前田利家が入城し、本格的な城づくりを開始しました。
以来、加賀百万石の繁栄の象徴として発展を遂げてきた名城です。
現在の金沢城公園は約24.3ヘクタールの広大な敷地を有し、2001年に復元された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓をはじめ、重要文化財の石川門や三十間長屋など、見応えのある城郭建築が点在しています。
隣接する兼六園とともに金沢を代表する観光スポットとして、国内外から多くの観光客が訪れています。

金沢城の見どころ
1. 石川門(重要文化財)
金沢城の三御門(石川門・河北門・橋爪門)の一つであり、1788年(天明8年)に再建された現存建築として国の重要文化財に指定されています。
白漆喰の壁に海鼠壁(なまこかべ)を配し、銀色の鉛瓦が葺かれた優美な外観が特徴です。
兼六園側からのメインゲートにあたり、写真映えするスポットとしても有名です。
2. 菱櫓(ひしやぐら)と五十間長屋
菱櫓と五十間長屋は、城の防御と監視を目的とした建物で、2001年に古文書や古絵図をもとに木造で忠実に復元されました。
菱櫓はその名の通り、建物の平面が菱形になっている珍しい構造で、柱や壁もすべて菱形に合わせて加工されています。
内部は見学可能で、釘を使わない伝統的な木造建築技術の粋を間近で観察できます。
3. 石垣の博物館
金沢城は「石垣の博物館」とも呼ばれるほど、多種多様な石垣が残る城として知られています。
「野面積み(のづらづみ)」「打込接ぎ(うちこみはぎ)」「切込接ぎ(きりこみはぎ)」など、時代ごとに異なる技法の石垣を見比べることができます。
特に玉泉院丸庭園側の「色紙短冊積み」は、金沢城でも美しいとされる石垣で必見です。
4. 玉泉院丸庭園
2015年に再現された「玉泉院丸庭園」は、3代藩主・前田利常が1634年に作庭を開始した池泉回遊式庭園です。
石垣を借景として取り込んだ独特の構成が特徴で、四季折々の自然が織りなす景色と静けさを楽しむことができます。
庭園内の休憩処「玉泉庵」では、庭園を眺めながらオリジナル上生菓子と抹茶をいただけます。

季節ごとの魅力
- 春(4月上旬):約400本の桜が満開になり、石川門周辺が見事な桜のトンネルに。観桜期のライトアップも人気です。
- 夏(6月〜8月):青々とした木々が広がり、爽やかな散策を楽しめます。
- 秋(11月中旬〜下旬):紅葉が石垣や庭園を彩り、金沢城全体が美しい秋色に染まります。
- 冬(12月〜2月):雪化粧した城と石垣が幻想的な雰囲気を醸し出します。

アクセス情報
住所
石川県金沢市丸の内1-1
アクセス方法
- 電車とバス
- JR金沢駅から北鉄バス・城下まち金沢周遊バスで約10分。「兼六園下・金沢城」バス停で下車、徒歩約5分。
- 車
- 北陸自動車道「金沢東IC」または「金沢森本IC」から約20分、「金沢西IC」から約25分。
営業時間と料金
- 公園の開園時間:7:00~18:00(3月1日~10月15日)、8:00~17:00(10月16日~2月末日)
- 料金:公園への入場は無料。菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門の入館は大人320円、小人(6〜17歳)100円。
- 菱櫓等の開館時間:9:00〜16:30(最終入館16:00)

おすすめの楽しみ方
1. ガイドツアーに参加する
金沢城では、歴史や建築について詳しく知ることができるガイドツアーが開催されています。
英語対応のガイドもあり、海外からの観光客にも人気です。
2. 石垣巡りを楽しむ
城郭の石垣をじっくり観察し、異なる時代や技法を比較するのも金沢城ならではの楽しみ方です。
「野面積み」「打込接ぎ」「切込接ぎ」のほか、色紙短冊積みなど装飾性の高い石垣も見られます。
公園内には石垣の解説板が設置されているので、予備知識がなくても楽しめます。
3. ライトアップを楽しむ
夜間には金沢城がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な夜景が広がります。
特に春の夜桜ライトアップや、玉泉院丸庭園の色彩豊かなライトアップは必見です。
ライトアップの開催日程は兼六園と連動しており、「金沢城・兼六園四季物語」として季節ごとに実施されます。
旅行者向け便利情報
持ち物と服装
- 歩きやすい靴:城内や公園内は石畳や砂利道が多いため、スニーカーなどがおすすめです。
- カメラ:歴史的な建築や庭園の風景を撮影するために必携です。
- 防寒具:冬に訪れる場合は、防寒対策を忘れずに。
施設情報
- 鶴の丸休憩館:2017年にオープンした休憩施設で、ガラス張りの広い空間から五十間長屋を間近に眺められます。
- トイレ:公園内各所に設置されています。
- 見学所要時間:公園全体をゆっくり回るなら約1〜1.5時間。兼六園とあわせて半日が目安です。
注意事項
- 混雑対策:春の桜シーズンや秋の紅葉シーズンは混雑するため、早朝や平日の訪問がおすすめです。
- 飲食ルール:公園内での飲食は新丸広場と百間堀園地(旧沈床園)の2か所で可能です。ゴミは各自お持ち帰りください。
金沢城公園は、歴史的な城郭建築と自然が調和した特別な観光スポットです。
隣接する兼六園とあわせて訪れ、加賀百万石の歴史と文化に触れてみてください。