岡山城とは?歴史と概要
岡山城(おかやまじょう)は、岡山県岡山市北区に位置する歴史的な城郭で、日本100名城のひとつに数えられます。
戦国時代、豊臣五大老の一人であった宇喜多秀家(うきたひでいえ)が長い歳月をかけて築き、1597年(慶長2年)に天守が完成したと伝わります。
外壁に黒漆塗りの下見板(したみいた)を張った漆黒の外観から「烏城(うじょう)」の別名で親しまれ、白い姫路城と対比して語られることもあります。
築城当時の天守は1945年(昭和20年)の空襲で焼失しましたが、1966年(昭和41年)に再建され、さらに2022年(令和4年)11月にリニューアルオープンしました。
すぐ近くには日本三名園のひとつである「後楽園」もあり、岡山観光の中心スポットとして国内外から多くの観光客が訪れます。

岡山城へのアクセス方法と交通情報
電車でのアクセス
- 岡山駅から:岡山城へは路面電車(岡山電気軌道)で約5分程度、「城下駅」で下車し、徒歩約10分程度で到着します。
- 新幹線利用の場合:東京駅から新幹線で約3時間20分程度、新大阪駅からは約50分程度で岡山駅に到着します。
車でのアクセス
山陽自動車道「岡山インターチェンジ」から約20分程度です。
岡山城天守閣に専用駐車場はないため、周辺の有料駐車場をご利用ください。
岡山城天守閣の入場者は、近隣の烏城公園駐車場で150円程度の割引が受けられる場合があります。
週末や行楽シーズンは混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです。

岡山城の見どころ
漆黒の天守閣と不等辺五角形の天守台
岡山城の天守閣は、外壁に黒漆塗りの下見板が張られた重厚な建築です。
この黒い外観が「烏城(うじょう)」と呼ばれる由来のひとつとされ、金箔瓦が使われていたことから「金烏城(きんうじょう)」とも称されます。
天守台は不等辺五角形をしているとされ、三層六階の望楼型天守がそびえ立ちます。
2022年のリニューアルでは、岡山市出身の歴史学者・磯田道史氏の監修のもと、展示が一新されました。
最上階からは旭川越しに後楽園や岡山市街を見渡すことができます。
月見櫓(つきみやぐら)
岡山城の本丸に現存する櫓のひとつ「月見櫓」は、江戸時代初期に池田氏によって建てられたとされます。
城の北西角を守る隅櫓(すみやぐら)としての役割を持ちながら、城内側には縁側や障子が設けられ、月見や四季の眺望を楽しむ御殿風の造りになっています。
文化財に指定されている建物でもあり、時期により特別公開が行われることがあります。
西の丸西手櫓と石垣
城域に現存する建物のひとつが「西の丸西手櫓(にしのまるにしてやぐら)」です。
また、岡山城を支える石垣には、宇喜多氏時代の「野面積み(のづらづみ)」から池田氏時代の「切込接ぎ(きりこみはぎ)」まで、時代ごとの積み方の違いが見られ、城郭ファンには必見のスポットです。
夜のライトアップ「烏城灯源郷」
春・夏・秋を中心に、岡山城天守とその周辺をライトアップする「烏城灯源郷(うじょうとうげんきょう)」が開催されます。
昼間とは異なる幻想的な雰囲気に包まれた天守や石垣は、夜景スポットとしても人気です。
開催期間は年によって異なるため、公式サイトで開催情報をご確認ください。

岡山城と一緒に楽しむ「後楽園」
岡山城のすぐ隣には日本三名園のひとつ「後楽園」があります。
江戸時代に岡山藩2代藩主・池田綱政が14年かけて造らせた回遊式庭園で、美しい池や芝生、茶室が配された広大な空間が広がります。
岡山城の天守閣からは後楽園全体を見渡すことができ、庭園からは天守閣を借景として楽しめます。
春の桜(3月下旬〜4月上旬)や秋の紅葉(11月中旬〜下旬)のシーズンは特に美しい景色が広がります。
後楽園と岡山城をセットで巡る観光が人気で、共通入場券(大人640円程度)も販売されています。
岡山城で体験できるアクティビティ
着物や甲冑の試着体験
岡山城では、観光客向けに着物や甲冑を試着できる体験が提供されることがあります。
歴史ある城内での記念撮影は、特別な思い出になります。
備前焼の土ひねり体験
岡山は日本六古窯のひとつに数えられる「備前焼(びぜんやき)」の産地として全国的に知られています。
烏城公園周辺では備前焼の土ひねり体験(有料)を楽しめることがあります。
自分だけのオリジナル陶器を旅の記念に持ち帰ることができます。
季節のイベント
春・夏・秋を中心にライトアップなど、季節ごとにさまざまな催しが行われます。
特に桜の季節は、天守閣と満開の桜が織りなす景色を楽しめます。

季節ごとの岡山城の楽しみ方
春(3月下旬〜4月上旬):桜の名所
岡山城周辺は桜の名所として知られ、ソメイヨシノを中心に城郭と桜の競演が見事です。
春のライトアップでは夜桜を楽しめることもあります。
夏(7月〜8月):城と緑のコントラスト
緑に囲まれた岡山城は、夏ならではの爽やかな景観が楽しめます。
夏のライトアップも開催され、夜の涼しい時間帯に幻想的な城の姿を堪能できます。
秋(11月中旬〜下旬):紅葉の美しさ
秋には後楽園と岡山城の周辺が紅葉で彩られ、特に天守閣や石垣越しに見る紅葉が格別です。
秋のライトアップはこの時期の見どころのひとつです。
冬(12月〜2月):冬景色と新年の催し
雪が降ると、天守閣が雪化粧をまとい、幻想的な姿を見せます。
元日には新年を祝う催しが行われることがあります。
旅行者向けの便利情報
岡山城の営業時間と入場料
- 営業時間:9:00~17:30が目安(最終入場は17:00が目安)※イベント時は延長の場合あり
- 休館日:年末は休館となる場合があります
- 入場料:大人(15歳以上)400円程度、小中学生100円程度、未就学児無料
- 共通券:後楽園との共通入場券 大人640円程度
見学所要時間の目安
岡山城天守閣の見学には約40分〜1時間が目安です。
後楽園とあわせて巡る場合は、2〜3時間を見込んでおくとゆっくり楽しめます。
Wi-Fi・多言語対応
岡山城周辺では無料Wi-Fiを利用できる場合があります。
天守閣内の展示は多言語に対応している場合があり、英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語の案内が用意されることがあります。
多言語パンフレットも配布されることがあります。
まとめ
岡山城は、戦国時代からの歴史を刻む岡山のシンボルです。
漆黒の天守閣、月見櫓、時代ごとの石垣など見どころが豊富で、2022年のリニューアルによりさらに魅力的な観光スポットになりました。
隣接する後楽園とのセット観光もおすすめです。
岡山城を訪れて、日本の歴史と美しい景観を存分に堪能してください。