上賀茂神社とは?京都最古級の歴史を誇る世界遺産
上賀茂神社(かみがもじんじゃ)は、京都市北区に位置する古社で、正式には「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」と呼ばれます。
天武天皇6年(677年)に社殿が造営されたと伝えられ、京都最古級の歴史を持つ神社の一つです。
1994年(平成6年)には「古都京都の文化財」の一つとして、境内全域がユネスコ世界文化遺産に登録されています。
御祭神は賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)で、古来より厄除・方除などの信仰を集めてきました。

上賀茂神社の歴史と背景
上賀茂神社は、賀茂氏の氏神を祀る神社として古くから崇敬を集めてきました。
神話によれば、御祭神の賀茂別雷大神は、神社の背後に位置する神山(こうやま)に降臨されたと伝えられています。
平安遷都後は皇城鎮護の神社として朝廷から篤い崇敬を受け、官幣大社の一つとして列せられました。
京都三大祭の一つ「葵祭(あおいまつり)」は、上賀茂神社と下鴨神社(賀茂御祖神社)の両社の祭事として、平安時代から受け継がれてきた伝統行事です。
境内には国宝の本殿・権殿をはじめ、重要文化財を含む多くの社殿が残ります。

上賀茂神社の境内の見どころ
上賀茂神社の境内には多くの見どころがあります。
以下にそのいくつかを紹介します。
1. 二の鳥居と立砂(たてずな)
神社の入口に立つ二の鳥居をくぐると、細殿(ほそどの)の前に一対の円錐形の白い砂山が現れます。
これが「立砂(たてずな)」で、御祭神が降臨されたと伝わる神山をかたどったものです。
頂点には向かって左に3葉、右に2葉の松葉が立てられています。
厄除けや浄化の象徴として信仰されています。
2. 国宝・本殿と権殿
上賀茂神社の本殿と権殿は国宝に指定されています。
現在の本殿・権殿は文久3年(1863年)に造替されたものです。
通常は外からの参拝となりますが、特別参拝では本殿間近で参拝することができます。
3. ならの小川と境内の豊かな自然
境内を清らかな「ならの小川」が流れ、四季折々の風景が楽しめます。
春には「斎王桜」や「御所桜」などの名桜が咲き、秋にはならの小川沿いの紅葉が見事です。
都会の喧騒を離れた癒やしの空間として親しまれています。
4. 片山御子神社(片岡社):縁結びの摂社
楼門近くに鎮座する片山御子神社(通称・片岡社)は、御祭神の母神である賀茂玉依比売命を祀る第一摂社です。
縁結び・子授け・安産のご利益で知られ、紫式部も通ったと伝えられています。
ハート型の絵馬が人気で、恋愛成就を願う参拝者が多く訪れます。

上賀茂神社への交通アクセスと訪れる際のポイント
アクセス
上賀茂神社は京都市北区に位置し、京都駅からは市バスの利用が便利です。
京都駅前バスターミナルから市バスで「上賀茂神社前」方面へ向かうと到着します(所要時間は目安)。
地下鉄烏丸線で北大路駅まで行き、そこから市バスに乗り換える方法もあります。
地下鉄北山駅からはタクシーで向かうこともできます(所要時間は目安)。
おすすめの訪問時期
特に春と秋がおすすめです。
春は4月中旬頃に斎王桜が見頃を迎え、5月15日に開催される葵祭では優雅な行列を鑑賞できます。
秋は11月中旬〜下旬に紅葉が美しく、ならの小川沿いの紅葉は特に見事です。
旅行者向け情報
- 参拝時間:5:30~17:00(季節や行事によって変動あり)
- 特別参拝:10:00~16:00(初穂料500円)
- 駐車場:あり(料金は時期により異なります)
- 多言語対応:境内の案内板は英語対応あり。公式サイトも英語ページがあります。

まとめ
上賀茂神社は、京都の歴史とともに歩んできた由緒ある神社です。
国宝の本殿をはじめとする社殿群と、境内に広がる豊かな自然が、訪れる人を魅了します。
厄除けや方除のご利益を求めての参拝はもちろん、葵祭や四季の風景を楽しむ観光にもおすすめのスポットです。
京都を訪れた際には、ぜひ足をお運びください。