西ノ島・隠岐諸島とは?ユネスコ世界ジオパークの絶景島
西ノ島(にしのしま)は、島根県の隠岐諸島を構成する主要な有人島のひとつで、島前(どうぜん)エリアに属しています。
隠岐諸島は日本海に浮かぶ群島で、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。
西ノ島はダイナミックな景観と手つかずの自然が特徴で、海抜257メートルの摩天崖をはじめとする断崖絶壁の海岸線や、放牧地が広がる緑豊かな台地が見どころです。
また、古代からの歴史や伝説が息づく土地としても知られており、神秘的な雰囲気が漂います。
観光客は、トレッキングや遊覧船クルーズ、地元の文化体験を通じて、この隠岐の島旅ならではの魅力を存分に味わうことができます。

西ノ島の見どころ
1. 摩天崖(まてんがい)|日本有数の大絶壁
西ノ島を代表する観光スポット、摩天崖は海抜257メートルの大断崖です。
海蝕作用によって形成された垂直に近い崖は、海食崖として知られています。
崖の上は一面の牧草地となっており、放牧された牛や馬がのんびりと草を食む光景と、その先に広がる日本海の大パノラマは圧巻です。
摩天崖から通天橋・国賀浜へ続く遊歩道は「遊歩百選」にも選ばれており、片道約45〜60分のハイキングコースで絶景を満喫できます。
2. 国賀海岸|約7kmにわたる壮大な海岸線
国賀海岸(くにがかいがん)は、隠岐諸島の中でも特に美しい海岸線を誇り、国の名勝および天然記念物に指定されています。
約7kmにわたる海岸線には、自然が作り上げた奇岩や洞窟が点在し、遊覧船やシーカヤックでその魅力を間近で楽しむことができます。
特に有名な「通天橋(つうてんきょう)」は、海蝕によってできた天然のアーチで、自然の造形美を間近に感じられる絶景ポイントです。
3. 別府港周辺と島内の集落
西ノ島の玄関口である別府(べっぷ)港周辺は、フェリーや高速船が発着する島の中心エリアです。
地元の食堂やお土産店が点在し、新鮮な魚介類を味わうことができます。
島内の浦郷(うらごう)地区にも飲食店や宿泊施設があり、散策しながら地元の人々との交流も楽しめるでしょう。
4. 歴史と伝説
隠岐諸島は流刑地としても知られ、鎌倉時代には後鳥羽上皇が隠岐に流された歴史があります。
後鳥羽上皇は島後(隠岐の島町)で過ごしましたが、隠岐諸島全体にゆかりの地や伝承が点在しており、歴史好きには見逃せないスポットとなっています。
西ノ島には焼火神社(たくひじんじゃ)など、古くからの信仰の場も残されています。
5. 島ならではのアクティビティ
西ノ島では、トレッキングやシーカヤック、釣りなど、自然を満喫できるアクティビティが充実しています。
特に6月〜9月の夏季には海水浴やシュノーケリングも楽しめます。
国賀海岸を巡る遊覧船(国賀めぐり定期観光船)は海上から断崖を見上げる迫力満点の体験で、西ノ島観光のハイライトです。

季節ごとの楽しみ方
- 春(4月〜5月):新緑が美しく、ハイキングに最適な季節。オキタンポポなど隠岐固有の草花も見頃を迎えます。
- 夏(6月〜9月):マリンアクティビティが盛んで、海水浴やシーカヤックが楽しめます。遊覧船の運航も充実します。
- 秋(10月〜11月):紅葉が美しく、島全体が色づきます。渡り鳥の飛来も見られ、静かな環境で自然を堪能できます。
- 冬(12月〜3月):冬の日本海の荒波を望む景色が迫力満点。観光客も少なく、ゆったりと過ごせます。ただしフェリーが欠航する場合もあるため注意が必要です。
アクセス情報
住所
島根県隠岐郡西ノ島町
アクセス方法
- フェリー
- 本土から隠岐諸島へは、島根県の七類港(松江市美保関町)または鳥取県の境港からフェリーでアクセスできます。
- 隠岐汽船のフェリーで七類港から西ノ島(別府港)まで約2時間30分です。
- 境港からは高速船レインボージェットも運航しており、所要約1時間20分です(冬季運休あり)。
- 空路
- 出雲縁結び空港または大阪・伊丹空港から隠岐世界ジオパーク空港(島後)までのフライトを利用し、島後からフェリーまたは高速船で西ノ島へ渡る方法もあります。
島内の移動手段
西ノ島内ではレンタカーやレンタサイクルの利用が便利です。
摩天崖や国賀海岸方面への町営バス(定期観光バス)も季節限定で運行しています。

おすすめの楽しみ方
1. 摩天崖での絶景ハイキング
摩天崖から国賀浜までのトレッキングコースは、下りを多く含むルートもあり初心者でも歩きやすい区間があります。
摩天崖頂上の展望は、崖の上から日本海を見下ろす忘れられない体験になるでしょう。
2. 国賀海岸クルーズ
遊覧船に乗り、奇岩や洞窟を間近で鑑賞するクルーズは、西ノ島観光のハイライトです。
夏季にはシーカヤックも楽しめ、アクティブ派におすすめです。
3. 隠岐の島グルメを堪能
新鮮な海の幸を使った料理は、西ノ島の旅の楽しみのひとつです。
特にサザエやアワビを使った料理、岩ガキ(3月〜6月頃)、島で育った隠岐牛など、地元ならではの味覚が揃っています。

旅行者向け便利情報
持ち物と服装
- 歩きやすい靴:摩天崖のハイキングコースは草地や斜面を歩くため、トレッキングシューズがおすすめです。
- カメラ:絶景を記録するための必需品です。
- 防寒具・ウィンドブレーカー:崖の上は風が強く、夏でも肌寒くなることがあります。
注意事項
- 天候の確認:海上交通が天候に左右されるため、隠岐汽船の運航状況を事前にこまめに確認しましょう。
- 自然保護:ユネスコ世界ジオパークの貴重な自然を守るため、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
- 牛馬に注意:摩天崖周辺の放牧地では牛や馬に近づきすぎないよう注意してください。
- ダニ対策:草地に座ったり寝転んだりするとダニに刺されるおそれがあります。長袖・長ズボンの着用をおすすめします。
西ノ島は、手つかずの自然と豊かな歴史が共存する特別な場所です。
絶景や地元の文化を体感し、忘れられない隠岐の島旅をお楽しみください。