高山の古い町並みとは?江戸時代の息吹が残る飛騨の小京都
岐阜県高山市にある「古い町並み」(三町伝統的建造物群保存地区)は、江戸末期から明治期にかけて建てられた町家が美しく並ぶ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された貴重なエリアです。
「飛騨の小京都」とも呼ばれる高山は、出格子の連なる軒下に用水が流れ、造り酒屋の杉玉(酒ばやし)が揺れる風情ある景観が楽しめます。
町全体が文化財のようなこのエリアは、観光客だけでなく地元の人々にも愛されています。
歴史を感じながら散策できるだけでなく、飛騨牛やみたらし団子などの食べ歩きグルメや、飛騨春慶塗・一位一刀彫といった伝統工芸品のショッピングも楽しめる場所です。

高山の古い町並みの見どころ
三町(さんまち)地区
高山の古い町並みの中心「三町地区」は、城下町の商人町として発展したエリアです。
宮川の東に南北に走る三筋の通りから成り、安川通りを境に上町(上一之町〜上三之町)と下町(下一之町〜下三之町)に分かれています。
通りに面して、切妻屋根・中二階建ての町家がずらりと軒を連ね、当時の繁栄を伝えています。
- 上三之町(かみさんのまち)
- 観光の中心となるメインストリートで、地酒や朴葉味噌(ほおばみそ)を扱う店、飛騨牛にぎり寿司の食べ歩き店などが並びます。
- 日枝神社(ひえじんじゃ)
- 春の高山祭(山王祭)の例祭が行われる神社として知られています。

見逃せないスポット
歴史ある商家の内部見学
一部の町家は内部を一般公開しており、当時の暮らしや飛騨の匠の技を間近で見ることができます。
「吉島家住宅」は国の重要文化財に指定された町家で、土間吹き抜けの繊細な梁組が見どころです。
隣接する「日下部家住宅(日下部民藝館)」も重要文化財で、豪快なスケールの梁が見どころです。
入館料は施設や区分により異なりますが、大人1,000円前後が目安です。
いずれもJR高山駅から徒歩約17分の大新町エリアに位置しています。
中橋(なかばし)
高山のシンボルともいえる朱色の欄干が美しい橋で、春には桜、秋には紅葉との調和が映えるフォトスポットです。
中橋を渡ると高山陣屋もすぐ近くにあり、散策の起点としても便利です。
朝市
宮川沿いで開かれる「宮川朝市」と、高山陣屋前の「陣屋前朝市」では、新鮮な地元野菜や漬物、民芸品などが手に入ります。
開催時間は季節により異なりますが、朝から正午頃までが目安です。
地元の農家さんとの会話も楽しめる、高山ならではの朝の風物詩です。

高山の古い町並みで楽しむ飛騨グルメと文化体験
食べ歩きグルメ
高山の古い町並みでは、地元の食材を活かした食べ歩きグルメが豊富に揃います。
- 飛騨牛にぎり寿司
- 店舗や部位により異なりますが、1貫500〜800円程度が目安です。
- みたらし団子
- 高山のみたらし団子は砂糖醤油ではなく、醤油のみのシンプルな味付けが特徴です。
- 価格は店舗により異なりますが、手頃な価格帯で楽しめます。
- 飛騨そば
- 飛騨産のそば粉を使った伝統の蕎麦は、温かいものも冷たいものも絶品です。
- 高山ラーメン
- 鶏ガラと鰹節ベースの醤油スープに細縮れ麺を合わせた高山ラーメン(中華そば)もご当地グルメとして人気があります。
文化体験
- 飛騨春慶塗(ひだしゅんけいぬり)の体験
- 木目の美しさを活かした透漆の塗り技法で、長い歴史を持つ伝統工芸です。
- 飛騨高山まちの体験交流館などで手作り体験ができます。
- 飛騨の里(飛騨民俗村)
- 合掌造りなど飛騨地方の伝統的な民家を移築・保存した野外博物館で、わら細工や機織りなどの体験も楽しめます。

高山の古い町並みへのアクセス
公共交通機関でのアクセス
- 東京から
- 東海道新幹線で名古屋駅へ(約1時間40分)、名古屋からJR高山本線特急「ひだ」で高山へ(約2時間20分)。
- JR高山駅から古い町並みまで徒歩約12〜15分です。
- 大阪・京都から
- 新幹線で名古屋経由、または大阪から高速バスで約5時間30分が目安です。
車でのアクセス
- 名古屋から:東海北陸自動車道・中部縦貫自動車道経由、高山ICから市街地まで約10分が目安です。
- 東京から:中央自動車道経由で約4時間半が目安です。
駐車場は町並み周辺に複数あり、市営・民間の有料駐車場が利用できます。
ただし土日祝日やハイシーズンは混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめです。
高山の古い町並みを訪れる際のヒント
ベストシーズン
- 春(4月中旬〜下旬)
- 桜が咲き誇り、町並みが一層華やかになります。
- 4月14・15日に行われる春の高山祭(山王祭)は、「山・鉾・屋台行事」の一つとして知られる華やかな祭礼です。
- 秋(10月上旬〜11月上旬)
- 紅葉が美しい時期で、10月9・10日の秋の高山祭(八幡祭)も開催されます。
- 冬(12月〜2月)
- 雪化粧した町並みは幻想的な雰囲気です。
- 冬季は気温が下がるため、防寒対策をして散策しましょう。
マナーと注意点
- 上三之町を中心とするエリアは、状況により交通規制が行われることがあります。
- 写真撮影時は、建物内部や個人宅のプライバシーに配慮しましょう。
- 店舗の多くは夕方頃に閉店するため、食べ歩きは午前中〜午後の早い時間帯が目安です。
所要時間の目安
古い町並み(三町地区)の散策だけであれば1〜2時間が目安です。
朝市や商家見学、食べ歩きも含めると半日程度の時間を見ておくとゆったり楽しめます。
高山の古い町並みは、歴史と文化が詰まった魅力的なエリアです。
散策を楽しみながら、飛騨グルメや伝統工芸の体験を堪能してください。
日本の伝統的な街並みの美しさを味わえるこの場所を、ぜひ訪れてみてください。