鞆の浦とは?
鞆の浦(とものうら)は、広島県福山市に位置する古い港町で、瀬戸内海の美しい景色と歴史ある街並みが特徴です。
万葉集にも詠まれた古くからの港で、瀬戸内海の潮の流れが変わる「潮待ちの港」として栄え、現在も江戸時代の港町の風情を色濃く残しています。
映画やアニメの舞台としても注目されており、ノスタルジックな雰囲気が国内外の観光客を魅了しています。
徒歩で散策を楽しみながら、歴史、文化、地元のグルメを満喫できるコンパクトな観光スポットです。

鞆の浦の魅力
1. 江戸時代の街並みと港の風景
鞆の浦の港町は、江戸時代から続く伝統的な街並みが保存されており、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
- 常夜灯(じょうやとう):鞆の浦を象徴するランドマークで、安政6年(1859年)に建てられた高さ約5.5mの灯籠です。港に現存する常夜灯としては日本最大級の規模を誇ります。
- 雁木(がんぎ):船着場にある石段で、潮の干満に対応する港湾施設として当時の港町の機能をそのまま伝えています。
- 旧家や蔵:保命酒の蔵元や豪商の邸宅など、歴史を感じる建物が点在しており、散策をしながらタイムスリップした気分を味わえます。
2. 映画やアニメの舞台
鞆の浦は、ジブリ映画『崖の上のポニョ』の舞台のモデルの一つと言われる場所としても有名です。
宮崎駿監督が構想を練るために滞在したことでも知られ、映画ファンの聖地巡礼スポットになっています。
そのほか、ドラマや映画のロケ地として使用されることもあり、訪れるだけで作品の世界観を感じられることがあります。
3. 瀬戸内海の絶景
鞆の浦は瀬戸内海の美しい景観が楽しめる場所でもあります。
穏やかな海に浮かぶ島々や、夕日に染まる景色は訪れる人々の心を癒してくれます。
特に「仙酔島(せんすいじま)」への渡船が人気で、「平成いろは丸」という渡し船でわずか5分で到着します。
島内では五色岩と呼ばれる独特の岩場やハイキングコース、静かなビーチを楽しむことができます。
4. 歴史を感じるスポット
鞆の浦には歴史的なスポットが徒歩圏内に点在しています。
- 福禅寺対潮楼(ふくぜんじたいちょうろう):江戸時代に朝鮮通信使の迎賓館として使われた歴史ある客殿で、座敷からの瀬戸内海の眺望は「日東第一形勝(日本一の景勝地)」と称賛されました。幕末にはいろは丸事件の談判の場にもなり、坂本龍馬ゆかりの地としても知られます。拝観料は大人200円程度が目安です。
- 医王寺(いおうじ):平安時代に弘法大師により開基されたと伝わる古刹で、高台からは鞆の浦の港町を一望できます。
- いろは丸展示館:幕末に鞆の浦沖で沈没した「いろは丸」の引き揚げ品や海底調査の資料を展示する施設です。
5. 地元グルメを堪能
鞆の浦では、新鮮な海産物を使った料理や地元特産のスイーツが楽しめます。
- 鯛料理:鞆の浦は鯛の名産地で、鯛の塩焼き、刺身、鯛めしは絶品です。春には「鯛しばり漁」の伝統行事も行われます。
- 保命酒(ほうめいしゅ):16種類の薬味を漬け込んだ健康酒として江戸時代から続く鞆の浦の特産品で、試飲や購入ができる蔵元が複数あります。
- 保命酒スイーツ:保命酒を使ったアイスクリームやお饅頭など、地元ならではのスイーツも人気です。

アクセス方法
電車とバスでのアクセス
- 福山駅から
- JR福山駅南口から「鞆鉄バス」鞆港行きに乗車し、「鞆の浦」バス停で下車(所要時間約30分、運賃530円程度が目安です)。
- 福山駅は新幹線「のぞみ」停車駅のため、遠方からのアクセスにも便利です。
車でのアクセス
- 広島市内から約1時間半
- 山陽自動車道「福山東IC」または「福山西IC」を利用し、鞆の浦方面へ約30分。
- 駐車場は港周辺に複数ありますが、休日は混雑する場合があるため早めの到着がおすすめです。

鞆の浦での楽しみ方
1. 港町を散策
常夜灯や雁木、歴史ある建物を巡りながら、ノスタルジックな港町を散策しましょう。
主要な見どころは徒歩15〜20分圏内にコンパクトにまとまっているので、半日あれば十分楽しめます。
2. 仙酔島を訪れる
渡船「平成いろは丸」でわずか5分の仙酔島は、自然豊かな無人島で、静かな時間を過ごすのに最適です。
ハイキングコースや砂浜でのリラックス、五色岩の景観を楽しむことができます。
3. 地元グルメを味わう
港町ならではの新鮮な海鮮料理や、保命酒を使ったスイーツを味わいながら、地元の味を堪能しましょう。
鞆の浦の路地裏にはレトロなカフェや食事処が点在しています。
4. 絶景スポットで写真を撮る
福禅寺対潮楼や医王寺の高台から見える瀬戸内海の景色は、絶好の撮影スポットです。
特に夕方の時間帯は、常夜灯と夕焼けのコントラストが美しくおすすめです。

旅行者向けの便利情報
- 散策の所要時間
- 港町の散策は約2〜3時間が目安です。仙酔島も含めると半日〜1日楽しめます。
- おすすめの服装
- 歩きやすい靴と、季節に合った服装を準備してください。
- 石畳や坂道が多いため、ヒールの高い靴は避けましょう。
- 注意事項
- 港周辺は道が狭いため、車での訪問は駐車場の事前確認がおすすめです。
- 仙酔島への渡船は天候により運航が変更される場合があります。最終便の時刻を事前に確認しましょう。
まとめ
鞆の浦は、歴史と自然、そして文化が融合した特別な場所です。
瀬戸内海の穏やかな風景を楽しみながら、江戸時代から変わらぬ港町の風情を味わうことができます。
福山駅から30分とアクセスも良好で、日帰り旅行にも最適なスポットです。
ぜひ鞆の浦を訪れて、心癒されるひとときをお過ごしください。