仁風閣とは?鳥取城跡に建つ国の重要文化財の白亜の洋館
仁風閣(じんぷうかく)は、鳥取県鳥取市にある明治時代の西洋建築です。
旧鳥取藩主の池田仲博(いけだなかひろ)侯爵が、皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の山陰行啓時の宿泊施設として建設しました。
設計は、赤坂離宮(現・迎賓館)などを手がけた宮廷建築家・片山東熊(かたやまとうくま)によるもので、フレンチ・ルネサンス様式を基調とした白亜の木造洋風建築は、山陰地方を代表する明治洋風建築として評価されています。
「仁風閣」の名は、行啓に随行した東郷平八郎が命名したもので、同人の筆による額が現存しています。
国の重要文化財に指定され、鳥取市を訪れる観光客にとって必見のスポットとなっています。
仁風閣本館は文化財保存修理工事のため長期休館中です。
宝隆院庭園(日本庭園)など、見学できるエリアがあるため、現地の案内に従って散策を楽しみましょう。
敷地内にはガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣 展示館」もあり、仁風閣や鳥取城跡の背景を学べます。
仁風閣は鳥取城跡や久松公園内に位置し、歴史と自然が融合した環境の中で優雅な雰囲気を味わうことができます。

仁風閣の見どころ
1. 美しいフレンチ・ルネサンス様式の建築
仁風閣はフレンチ・ルネサンス様式で設計された木造2階建ての白亜の洋館で、エレガントなデザインが目を引きます。
正面玄関の円柱やバルコニーの装飾など、細部にまでこだわった建築美を楽しむことができます。
特に注目すべきは、支柱を用いずケヤキの厚板で支えられた独特の構造を持つ螺旋階段で、珍しい造りとして知られています。
明治・大正期の洋館建築の中でも完成度が高いと評されています。
2. 館内の展示(※修理工事完了後に再開予定)
仁風閣の館内では、旧鳥取藩主池田家の歴史や生活文化を紹介する展示が行われています。
当時の皇太子(のちの大正天皇)がお泊まりになった「御座所」や「謁見所」など、各部屋の意匠の違いを楽しむことができます。
また、鳥取城の歴史に関する資料も展示されており、地域の歴史を学ぶ場としても魅力的です。
※現在は修理工事のため館内見学はできませんが、敷地内のガイダンス施設「鳥取城跡・仁風閣 展示館」で関連展示を見ることができます。
3. 宝隆院庭園と久松山の景色
仁風閣の後庭にある宝隆院庭園は、江戸時代後期に造られた池泉回遊式の日本庭園で、鳥取市の名勝に指定されています。
鶴をかたどった池に亀島が浮かぶ、格式ある庭園の風景を楽しむことができます。
四季折々の風景が広がり、春(3月下旬〜4月上旬)には桜、秋(11月上旬〜中旬)には紅葉が彩りを添えます。
白亜の洋館と日本庭園が隣接する独特のコントラストが、仁風閣ならではの魅力です。
4. 写真撮影スポット
仁風閣はそのエレガントな外観から、写真撮影スポットとしても人気です。
建物全体をバックに記念写真を撮ったり、バルコニーや玄関前でポーズを取るのがおすすめです。
※修理工事の進捗により、外観が見えにくい期間がある場合があります。
5. 久松公園と鳥取城跡の散策
仁風閣が位置する久松公園は、鳥取城跡を中心とした歴史と自然を感じる広大な公園です。
鳥取城は日本100名城にも選定されており、石垣や堀の遺構を見学しながら歴史散策を楽しめます。
散策路が整備されており、ゆったりとした時間を過ごすのに最適な場所です。

季節ごとの楽しみ方
- 春(3月下旬〜4月上旬):久松公園の桜と、周辺散策を楽しめる季節です。
- 夏(5月〜8月):緑が鮮やかな公園で涼を楽しみながら、展示館で歴史を学ぶのがおすすめです。
- 秋(10月下旬〜11月中旬):紅葉に包まれる仁風閣周辺と庭園が絵画のような景観を作り出します。
- 冬(12月〜2月):雪景色の公園散策を楽しめる日もあります。
アクセス情報
住所
鳥取県鳥取市東町2丁目121
アクセス方法
- バス
- JR鳥取駅からバス(日本交通・日ノ丸自動車)で約5〜7分、「西町」下車、徒歩約5分。
- JR鳥取駅から100円循環バス「くる梨」緑コースで約8分、「仁風閣・県立博物館」下車すぐ。
- 土日祝のみ:JR鳥取駅からループ麒麟獅子バスで約9分、「鳥取城跡」下車すぐ。
- 車
- 鳥取自動車道「鳥取IC」から約20分。
駐車場
久松公園周辺の駐車場をご利用ください(台数に限りあり)。
桜のシーズンや大型連休中は混雑する場合があります。

おすすめの楽しみ方
1. 庭園散策で歴史を感じる
宝隆院庭園などを散策し、日本庭園の趣を味わいましょう。
庭園内の茶室「宝扇庵」は、鳥取城の建物として現存する「扇御殿化粧の間」とされ、歴史的にも貴重な建物です。
2. ガイダンス施設で仁風閣を学ぶ
「鳥取城跡・仁風閣 展示館」では、仁風閣の歴史や修理工事の概要について学ぶことができます。
日本100名城スタンプの押印や御城印の購入もこちらで可能です。
3. 鳥取城跡と合わせて歴史散策
仁風閣の周辺には鳥取城跡の石垣や堀が残されています。
久松山への登山道もあり、天候が良い日には山頂から鳥取市街と日本海を一望できます。
隣接する鳥取県立博物館も合わせて訪れると、鳥取の自然と歴史をより深く知ることができます。

旅行者向け便利情報
持ち物と服装
- 歩きやすい靴:久松公園や鳥取城跡の散策を楽しむためにスニーカーがおすすめです。
- カメラ:仁風閣や周囲の景色を撮影するために必携です。
注意事項
- 休館情報(重要):仁風閣本館は文化財保存修理工事のため長期休館中です。宝隆院庭園や展示館など、見学できる範囲は現地の案内をご確認ください。
- 定休日:展示館・庭園は休館日が設定されているため、訪問前に確認しておくと安心です。
- ゴミの持ち帰り:久松公園を散策する際はゴミを持ち帰り、環境保護にご協力ください。
仁風閣は、明治の建築美と鳥取の歴史を今に伝える貴重な文化遺産です。
久松公園の豊かな自然や鳥取城跡の歴史と併せて訪れることで、鳥取の魅力を存分に楽しめます。
ぜひ訪れて、特別なひとときをお過ごしください。