佐賀県の温泉は、嬉野温泉や武雄温泉のような歴史ある温泉街から、山あいの静かなぬる湯、有明海を望む海辺の宿、気軽に立ち寄れる日帰り施設まで、選択肢が幅広いことが魅力です。
初めて訪れるなら、温泉そのものだけでなく、街歩き、歴史建築、焼き物、海の幸など、周辺の楽しみと組み合わせて選ぶと旅の印象が深まります。
この記事では、佐賀県を代表する温泉地と日帰りで立ち寄れる温泉施設を合わせて10か所紹介します。
佐賀でおすすめの温泉10選|旅の目的に合う選び方
佐賀の温泉選びでは、温泉街に泊まってゆっくり過ごすか、観光の途中に日帰りで立ち寄るかを先に決めると計画しやすくなります。
泉質の印象だけでなく、歴史的な建物、山や海の景色、休憩設備の充実度にも注目すると、自分に合う場所を見つけやすくなります。
温泉街に泊まるなら嬉野温泉・武雄温泉・古湯温泉
温泉街らしい滞在を楽しみたい人には、旅館や公衆浴場が集まる嬉野温泉、武雄温泉、古湯温泉が向いています。
宿泊すれば、朝夕の街歩きや食事も含めて、温泉地の空気を落ち着いて味わえます。
景色を重視するなら山あいの温泉と有明海沿岸の温泉
静かな自然に囲まれたい人は、古湯温泉、熊の川温泉、鳴神温泉ななのゆを候補にするとよいでしょう。
海辺の滞在を望む人には、有明海に面した太良町のたら竹崎温泉が選択肢になります。
日帰りで立ち寄るなら施設型の温泉
伊万里温泉白磁乃湯、有田温泉、大町温泉ひじり乃湯、吉野ヶ里温泉卑弥呼乃湯は、観光の途中に組み込みやすい施設型の日帰り温泉です。
浴槽や休憩設備の内容は施設ごとに異なるため、利用前に公式案内を確認してください。
10か所の特徴を、旅の目的別に整理しました。
| 温泉 | エリア | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 嬉野温泉 | 嬉野市 | 温泉街と茶文化 | 初めての温泉旅 |
| 武雄温泉 | 武雄市 | 楼門と公衆浴場 | 歴史建築が好き |
| 古湯温泉 | 佐賀市 | 山里のぬる湯 | 静かに滞在 |
| 熊の川温泉 | 佐賀市 | 素朴な温泉郷 | 落ち着きを重視 |
| たら竹崎温泉 | 太良町 | 有明海沿い | 海景色と宿泊 |
| 鳴神温泉ななのゆ | 唐津市 | 七山の自然 | 日帰りで休息 |
| 伊万里温泉白磁乃湯 | 伊万里市 | 浴槽と休憩設備 | 焼き物観光と併用 |
| 有田温泉 | 有田町 | なめらかな湯 | 有田散策の後 |
| 大町温泉ひじり乃湯 | 大町町 | 露天風呂と食事 | 家族や友人旅行 |
| 吉野ヶ里温泉卑弥呼乃湯 | 上峰町 | 多彩な浴槽 | 東部観光と併用 |
嬉野温泉・武雄温泉・たら竹崎温泉を巡る
佐賀県南部には、温泉街の散策、歴史建築、有明海沿いの滞在をそれぞれ楽しめる温泉地があります。
旅館で過ごす時間を重視するなら、宿の浴場や食事、周辺散策まで含めて比較すると選びやすくなります。
嬉野温泉と武雄温泉は、2022年9月に開業した西九州新幹線の駅(嬉野温泉駅・武雄温泉駅)が最寄りで、博多駅から特急・新幹線を乗り継いでアクセスしやすくなりました。
1.嬉野温泉|なめらかな湯と温泉街を楽しむ
嬉野温泉(うれしのおんせん)は、島根県の斐乃上温泉、栃木県の喜連川温泉とともに「日本三大美肌の湯」の一つとして紹介される温泉地です。
ナトリウムを多く含む炭酸水素塩・塩化物泉(重曹泉)のなめらかな湯ざわりが特徴で、皮脂を乳化して洗い流すため、湯上がりに肌がつるつるすると言われます。
旅館のほか、公衆浴場や無料の足湯もあり、宿泊しなくても温泉街の雰囲気を気軽に楽しめます。
大正ロマンを感じさせるゴシック風建築の公衆浴場「シーボルトの湯」は、オレンジ色のとんがり屋根が目印で、日帰り旅行者にも温泉文化を体験しやすい場所です。
嬉野茶や名物の温泉湯どうふと組み合わせると、土地の食文化まで楽しめます。
2.武雄温泉|辰野金吾設計の楼門と元湯に歴史を感じる
武雄温泉(たけおおんせん)では、竜宮城を思わせる朱塗りの楼門をくぐった先に公衆浴場があり、温泉と歴史建築を一緒に楽しめます。
この楼門は、東京駅を設計した佐賀県唐津市出身の建築家・辰野金吾の設計で、大正4年(1915年)に完成した武雄温泉のシンボルです。
楼門の奥にある「元湯」は、現存する木造建築の公衆浴場としては日本最古とされ、高い天井と木造建築の趣が残る昔ながらの雰囲気を味わえます。
入浴前後には、新館や楼門周辺を落ち着いて歩くのもよいでしょう。
3.たら竹崎温泉|有明海を眺める宿泊旅
たら竹崎温泉は、佐賀県南部の太良町にある、有明海沿岸の温泉宿を中心とした温泉地です。
有明海を望む浴場で温泉を楽しめる宿もあり、干満差が最大約6mに達する有明海の表情の変化と温泉を組み合わせられます。
太良町は竹崎かにをはじめとする海の幸でも知られるため、夕食を含む宿泊旅行と相性のよいエリアです。
日帰り入浴の可否は宿によって異なるため、予約前に各施設の案内を確認してください。
古湯温泉と熊の川温泉で山里のぬる湯を味わう
佐賀市北部の古湯温泉・熊の川温泉郷は、体にやさしい低めの湯温「ぬる湯」で知られています。
湯温が穏やかなため長くゆっくり浸かりやすい一方、熱い湯が苦手な人にも候補になりますが、体調に合わせて無理のない入浴を心がけてください。
4.古湯温泉|嘉瀬川沿いの温泉街で静かに過ごす
古湯温泉(ふるゆおんせん)は、嘉瀬川沿いの山あいに旅館や入浴施設が点在する温泉地です。
pH9以上のアルカリ性単純温泉のやわらかな肌ざわりと、源泉温度が38度前後と低めの「ぬる湯」が特徴で、落ち着いた温泉街の雰囲気を楽しめます。
観光地を次々と巡るよりも、宿で本を読んだり川沿いを散歩したりして、滞在そのものを楽しみたい人に向いています。
5.熊の川温泉|素朴な湯治場の空気に触れる
熊の川温泉(くまのかわおんせん)は古湯温泉に近く、同じくラジウムを含むぬる湯を楽しめる温泉地です。
規模は大きくありませんが、山里の静けさと地域に根づいた湯治場らしい入浴文化を感じられます。
立ち寄り湯や貸切風呂の利用条件は施設ごとに異なるため、営業状況と受付方法を事前に確認しましょう。
唐津・伊万里・有田で観光と日帰り温泉を組み合わせる
佐賀県北西部と西部には、自然や焼き物の町を巡った後に立ち寄りやすい日帰り温泉施設があります。
移動の途中で利用する場合は、最終受付や休館情報を当日に確認しておくと安心です。
6.鳴神温泉ななのゆ|七山の緑に囲まれて休む
鳴神温泉ななのゆは、唐津市七山の自然に囲まれた日帰り温泉施設です。
pH10.1のアルカリ性単純温泉を楽しめる大浴場や露天風呂、寝湯、サウナがあり、地元産の食材を使う食事処や休憩スペースも利用できます。
唐津市街の観光とは異なる山の景色に触れたい人や、ドライブの途中で体を休めたい人に向いています。
7.伊万里温泉白磁乃湯|焼き物の町で立ち寄り湯
伊万里温泉白磁乃湯(はくじのゆ)は、伊万里市にある日帰り温泉施設です。
ナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉を使用し、露天風呂、内湯、蒸気サウナ、遠赤外線サウナなど15種類のお風呂とサウナがあります。
大川内山や伊万里市内の焼き物散策と組み合わせれば、歩いた後にゆっくり休めます。
8.有田温泉|有田焼の町でなめらかな湯を体験
有田温泉は、有田町にある木造の立ち寄り湯です。
とろりとしたなめらかな感触の湯が特徴で、大浴場、露天風呂、サウナ、貸切の個室風呂を備えています。
入浴料は大人(高校生以上)800円で、有田焼の店舗や歴史的な町並みを歩いた後に利用しやすく、文化観光と温泉を同じ日に楽しみたい人に向いています。
大町温泉・吉野ヶ里温泉で気軽な入浴を楽しむ
佐賀県中央部から東部では、広い浴場や休憩設備を備えた施設型の日帰り温泉を選べます。
家族や友人と一緒に利用しやすく、宿泊旅だけでなく日帰り観光にも取り入れやすい点が魅力です。
9.大町温泉ひじり乃湯|露天風呂と休憩を楽しむ
大町温泉ひじり乃湯は、大町町にある日帰り温泉施設です。
源泉温度60.9度のナトリウム塩化物泉を使用し、庭園に囲まれた露天風呂のほか、内湯やサウナ、休憩室、食事処があります。
温泉だけを急いで利用するより、湯上がりに休憩しながらゆっくり過ごしたい人に適しています。
10.吉野ヶ里温泉卑弥呼乃湯|東部観光の締めくくりに
吉野ヶ里温泉卑弥呼乃湯(ひみこのゆ)は、上峰町にある日帰り温泉施設です。
12種類のお風呂と3つのサウナがあり、同じ敷地内の吉野ヶ里温泉ホテルと合わせて利用できます。
吉野ヶ里歴史公園や佐賀県東部を巡る日の終盤に組み込むと、観光後の休憩場所として使いやすいでしょう。
訪日旅行者が知っておきたい温泉の入り方とマナー
日本の共同浴場では、浴槽を清潔に保ち、ほかの利用者のプライバシーを尊重することが大切です。
細かな規則は施設ごとに異なるため、入口や脱衣所の掲示を確認してください。
入浴前に体を洗う
服を脱いだ後は、洗い場で体を洗ってから浴槽に入ります。
浴槽は体を洗う場所ではなく、温まって休むための共有スペースです。
タオルや髪を浴槽に入れない
小さなタオルは浴槽の外に置き、長い髪はまとめて湯につからないようにします。
大声で話したり泳いだりせず、周囲の人が静かに過ごせるよう配慮しましょう。
撮影とスマートフォンの使用を控える
浴室や脱衣所では、ほかの利用者が写る可能性があるため撮影をしないでください。
貸切風呂で撮影したい場合も、施設が定めるルールを事前に確認しましょう。
タトゥーや貸切風呂の条件を確認する
タトゥーのある人を受け入れるかどうかは、施設によって対応が異なります。
カバーシールで利用できる場合や貸切風呂を案内される場合もあるため、予約前に施設へ問い合わせると安心です。
基本的な行動を対比で整理しました。
| 場面 | 行うこと | 控えること |
|---|---|---|
| 入浴前 | 体を洗う | そのまま入る |
| 浴槽 | 静かに浸かる | 泳ぐ・騒ぐ |
| タオル | 浴槽の外へ | 湯に入れる |
| 髪 | 長い髪を結ぶ | 湯につける |
| 撮影 | 規則を確認 | 浴室で撮る |
佐賀の温泉旅行を組み立てるコツ
温泉地を選んだら、移動手段、宿泊の有無、入浴施設の利用条件を確認して旅程を整えます。
佐賀県内はエリアによって鉄道やバスの便が異なるため、山間部や海沿いでは帰りの移動まで考えておくことが重要です。
宿泊と日帰りを使い分ける
嬉野、武雄、古湯、太良では、宿に泊まって食事や朝風呂まで楽しむ旅が向いています。
伊万里、有田、大町、上峰では、周辺観光と日帰り入浴を一日の中で組み合わせやすいでしょう。
貸切風呂は予約方法を確認する
貸切風呂は、事前予約制、当日受付、予約不可など施設ごとに仕組みが異なります。
家族での利用や、共同浴場に不安がある場合は、公式サイトで利用条件を確認してから訪れてください。
営業情報は出発前に公式サイトで確認する
料金、営業時間、休館日、日帰り入浴の受付、タトゥー対応は施設ごとに異なります。
特に旅館の日帰り入浴は、宿泊状況や清掃によって受け付けていないことがあるため、当日の公式案内を確認すると安心です。
旅行スタイルごとの選び方をまとめました。
| 旅行スタイル | 選びやすい温泉 | 組み合わせ |
|---|---|---|
| 初めての佐賀 | 嬉野・武雄 | 温泉街と建築 |
| 静かな滞在 | 古湯・熊の川 | 山里と散歩 |
| 海辺の宿泊 | たら竹崎 | 海景色と食事 |
| 焼き物巡り | 伊万里・有田 | 窯元と温泉 |
| 日帰り中心 | 大町・吉野ヶ里 | 観光後の休憩 |
まとめ|佐賀の温泉を目的に合わせて選ぼう
佐賀県には、嬉野温泉や武雄温泉のような歴史ある温泉街から、古湯・熊の川のぬる湯、太良の海辺の温泉、観光途中に立ち寄れる施設型の日帰り温泉まで、多様な選択肢があります。
温泉街の雰囲気、景色、周辺観光、入浴設備を比べながら、自分の旅に合う場所を選びましょう。
利用条件は施設ごとに異なるため、出発前には施設や観光協会の公式情報を確認してください。






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