青山高原で草原と風車群を眺める
津市と伊賀市にまたがる高原
青山高原は三重県の津市と伊賀市の境に位置し、標高約800mの稜線が南北約10kmにわたって続く高原です。
室生赤目青山国定公園に含まれ、広い草原と伊勢平野、伊賀盆地側の眺めをたどりながら歩けます。
三角点から現在地をつかむ
代表的な展望地点の三角点は、駐車場から立ち寄りやすく、草原と風車群の位置関係を最初に確かめる場所に向いています。
視界が開けていても高原全体は広いため、円山草原や第6駐車場など次の目的地を地図で定めてから移動しましょう。
春のツツジと秋のススキ
春はツツジ、秋はススキが高原景観の見どころとなりますが、開花や色づきは天候によって変わります。
夏も平地より気温が低い傾向がある一方、日差しを遮るものが少ないため、季節を問わず帽子と飲み物が必要です。

風力発電所を景観と技術の両面から見る
風の通り道に並ぶ大型風車
青山高原は若狭湾から琵琶湖を経て伊勢湾へ抜ける風の通り道にあり、年間を通じた風況を生かして風力発電が行われています。
自然景観の中に発電施設が並ぶため、羽根の回転や風向だけでなく、道路や送電線を含めた設備全体にも注目できます。
2026年は更新工事の途中
新青山高原風力発電所では2,000kWの風車40基が運転され、青山高原風力発電所は発電出力2,300kWの風車7基、総出力15,000kWへリプレース中です。
更新後の青山高原風力発電所は2027年3月の運転開始予定とされているため、工事区間や現地案内は訪問日に改めて確認してください。
風のめぐみの館は団体予約制
発電の仕組みを学べる「風のめぐみの館」は自由に入れる観光施設ではなく、課外学習や企業研修など10人以上の団体向け完全予約制です。
平日の9:30~16:00に開館し、12月から3月は休館となるため、個人旅行では屋外の公開エリアを中心に計画します。
風車関連の見学条件を分けておくと、公開展望地と事業区域を混同せずに済みます。
| 対象 | 確認できる内容 | 利用上の要点 |
|---|---|---|
| 三角点 | 草原と風車群の展望 | 公開駐車場と遊歩道を使う |
| 円山草原 | 稜線の景観と風車 | 強風時は無理に進まない |
| 新青山高原風力発電所 | 2,000kW風車40基 | 設備へ近づかず表示に従う |
| 風のめぐみの館 | 風力発電の学習展示 | 10人以上・平日・事前予約 |

ビュースポットを車でつなぐ
三角点と円山草原を軸にする
短時間の訪問では三角点を起点にし、天候と道路状況を見ながら円山草原や第6駐車場へ移ると、風車との距離感が異なる景色を比べられます。
各地点では駐車位置と歩行者の動線を守り、路上に停めて撮影したり、車道上で構図を探したりしないようにします。
久居と伊賀の両側から入る
名阪国道の上野東インターチェンジからは車で約40分が目安です。
久居インターチェンジからの所要時間は案内元によって約40分と約60分に分かれるため、出発前に経路を確認してください。
山間の県道は市街地より天候の影響を受けやすいため、所要時間だけでなく通行規制と路面状況を出発前に確認してください。
ナビの目的地を具体化する
高原名だけで検索すると広い範囲が表示されるため、三角点や利用予定の駐車場を目的地に設定します。
電波が不安定な場合に備え、ビュースポットと道路の位置を出発前に地図へ保存しておきましょう。

近鉄駅から14kmの展望コースを歩く
西青山駅から東青山駅へ縦走する
三重県が案内する青山高原展望コースは、近鉄西青山駅から東海自然歩道を経て三角点、円山草原、布引の滝の滝見台を通り、東青山駅へ下る全長14kmの道です。
標準歩行時間は約6時間30分で、休憩や撮影、列車待ちの時間は別に見込む必要があります。
短い散策と縦走を分ける
ウインドファームの案内には最長12kmのハイキングコースも示されていますが、三重県の駅間縦走とは距離と起終点が異なります。
「高原散策」という名称だけで難易度を判断せず、利用する地図のコース名、距離、累積する上り下りを確認しましょう。
列車時刻から逆算する
公共交通で縦走する場合は、出発駅と到着駅の列車時刻を先に確認し、日没より十分前に下山できる時刻を設定します。
展望地だけを訪ねるなら、近鉄榊原温泉口駅からタクシーで約30分の移動も選択肢です。
移動方法ごとの負担を比較すると、同行者の体力に合う計画を選びやすくなります。
| 方法 | 目安 | 計画の要点 |
|---|---|---|
| 車で展望地巡り | 各駐車場から短く歩く | 通行規制と駐車位置を確認 |
| 駅間縦走 | 14km・約6時間30分 | 休憩と列車時刻を追加 |
| 榊原温泉口駅からタクシー | 高原まで約30分 | 往復の車両を事前に手配 |
| 団体見学 | 約1時間30分 | 10人以上で1か月前までに相談 |

強風と急変する天候に備える
強風時は風車周辺から離れる
青山高原は風力発電に適する強風地であり、穏やかな市街地から上っても稜線では風が強いことがあります。
体があおられる風や飛来物の危険を感じたら展望地や尾根歩きを中止し、車内や安全な低い場所へ移動してください。
雷鳴が聞こえたら高所を離れる
草原や風車周辺は開けた高所のため、雷雲が近づいた状態で撮影や移動を続けるのは危険です。
雷鳴が聞こえる前でも空が暗くなり風向きが変わったら、早めに高い場所から撤退します。
冬は積雪と路面凍結を確認する
冬期は積雪や路面凍結があり、山道では市街地に雪がなくても凍結する場合があります。
冬用装備が足りないときや通行規制が予想される日は訪問を延期し、代替経路を探して無理に進入しないでください。
天候別の判断基準を共有しておくと、景色を優先して撤退が遅れる事態を防げます。
| 状況 | 主な危険 | 取る行動 |
|---|---|---|
| 強風 | 転倒・飛来物 | 尾根と風車周辺から離れる |
| 雷 | 開けた高所での落雷 | 早めに下山・車内へ退避 |
| 濃霧 | 道迷い・車両との接触 | 速度を落とし行動範囲を縮める |
| 積雪・凍結 | スリップ・通行不能 | 規制確認と冬装備、延期判断 |
自然と発電施設を守って撮影する
立入表示と柵を越えない
風車は観光景観の一部に見えても稼働中または工事中の発電設備であり、管理道路や柵の内側へ入ることはできません。
工事車両や保守作業を見かけたら通行の妨げにならない位置で待ち、現地スタッフの指示を優先します。
野生動植物を持ち帰らない
国定公園の草原や林では、花を採ったり野鳥へ近づいたりせず、遊歩道から観察します。
ごみは持ち帰り、食べ物を放置しないことで、野生動物と訪問者の双方の安全につながります。
日没前に撮影を終える
夕景を撮る場合でも、駐車場や分岐へ戻る時間を日没から逆算し、暗くなってから未知の道へ入らないことが基本です。
三脚を使うときは歩行者や車両の動線を塞がず、突風で倒れないよう常に支えられる位置に立ちましょう。
出発前には同行者全員で地図、撤退時刻、連絡方法を共有し、単独行では家族などに予定経路を伝えておきます。
まとめ|青山高原は風と距離を読んで歩く
青山高原では、三角点や円山草原から草原と風車群を眺め、風力発電が成立する地形と強い風を同時に体感できます。
2026年の更新工事、立入範囲、道路状況を訪問前に確かめ、14km縦走と短い散策を区別し、強風や雷、積雪時には引き返せる計画で高原を楽しみましょう。





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