萌木の村は清里高原の自然と文化が重なる場所
萌木の村は、山梨県北杜市の清里高原に広がる複合観光エリアです。
レストラン、ホテル、ショップ、工房、オルゴール博物館などが、石垣と植物に包まれた敷地の中に点在しています。
約32,000㎡を一つの庭として歩く
公式サイトによると、敷地は約32,000㎡におよび、全体が「ナチュラルガーデンズMOEGI」として整えられています。
建物だけを目的地にせず、道の曲がり方や石垣の隙間、草木の重なりまで含めて一つの風景として眺めると、この場所の考え方が伝わります。
標高およそ1,200mの高原環境
萌木の村があるのは、標高およそ1,200mの八ヶ岳南麓です。
山の天候は変わりやすいため、夏でも薄手の上着を用意し、雨の日は滑りにくい靴で歩くと安心です。
施設を選んで滞在を組み立てる
園内では、食事、買い物、音楽、手仕事、宿泊という異なる過ごし方を組み合わせられます。
すべてを急いで回るより、庭を歩く時間と興味のある施設を2つほど選び、余白を残した計画が向いています。
目的別に園内の楽しみ方を整理すると、次のようになります。
| 目的 | 立ち寄り先 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| 自然を歩く | 庭と石垣 | 植生を観察 |
| 音を味わう | 博物館 | 演奏を聴く |
| 手仕事に触れる | 工房と店舗 | 作品を見る |
| 高原で休む | 飲食施設 | 景色と食事 |

ナチュラルガーデンズMOEGIを観察する
庭の魅力は、花の多さだけでなく、地域の生態系と人の手入れが調和するよう設計されている点にあります。
700種超の植物がつくる重なり
公式案内では、地域固有の亜種を含む700種超の植物が育つと説明されています。
同じ道でも季節によって花、葉、実、枯れ姿が入れ替わるため、色だけでなく高さや葉の形にも注目してみましょう。
開拓の知恵を伝える石垣
園内の石垣は、20世紀前半に清里を開拓した人々の知恵を受け継ぐ景観要素です。
植物を支える背景として眺めるだけでなく、寒冷な土地で暮らしを築いた歴史の痕跡として読むと、庭の印象が深まります。
庭で守りたい2つの約束
ナチュラルガーデンの公式案内は、散策路の外へ入らず、植物や生き物を採取しないよう求めています。
落ちている実や種も持ち帰らず、その場所で観察することが、生態系を保ちながら庭を楽しむ基本です。
季節ごとの見方を整理すると、花だけに偏らない観察ができます。
| 季節の視点 | 注目するもの | 歩き方 |
|---|---|---|
| 芽吹き | 若葉と地表 | 足元を丁寧に |
| 花の時期 | 色と訪花昆虫 | 距離を保つ |
| 実り | 実と種 | 採らずに観察 |
| 冬の庭 | 枝と石垣 | 輪郭を読む |

森のメリーゴーラウンドに込められた物語
丘の上に立つ森のメリーゴーラウンドは、写真映えする遊具であると同時に、萌木の村の思想を象徴する場所です。
1993年に生まれた森の止まり木
公式の沿革では、森のメリーゴーラウンドは1993年に設置されました。
創業者がアメリカで、遊園地以外の公園や埠頭にも回転木馬がある風景を見たことが着想の背景です。
人と自然をつなぐ発想
丘の上の回転木馬は、人が集い、森の気配に立ち止まる「止まり木」として構想されました。
動物の造形を眺め、周囲の木々と一緒に画面へ収めると、人工物と自然が対立せずに置かれた理由が見えてきます。
乗る前に営業情報を確かめる
メリーゴーラウンドを含む各施設の営業時間や休業日は、それぞれ異なります。
訪問日の公式営業情報を確認し、悪天候時や季節による変更がないかを確かめてから向かいましょう。

萌木の村の歩みから清里文化を知る
園内の建物や庭は、清里の開拓と観光文化が積み重なった歴史の上にあります。
1971年の喫茶店ROCKから始まる
萌木の村の出発点は、1971年に開業した喫茶店ROCKです。
若者が集まり夢を語れる場所を目指した小さな店が、飲食、宿泊、文化、手仕事を結ぶエリアへ発展しました。
ポール・ラッシュの精神を受け継ぐ
清里開拓を支えたポール・ラッシュは、地域の農業や酪農、教育に関わった人物です。
萌木の村は、彼が大切にした自然との共生や地域を育てる姿勢を、庭づくりと事業の考え方に結び付けています。
2012年から進んだ庭づくり
2012年から、ランドスケープデザイナーのポール・スミザー監修で敷地全体の庭づくりが進められました。
約10年をかけた整備は、建物の周囲へ花壇を足すのではなく、萌木の村全体を生き物の居場所として捉え直す取り組みです。

オルゴール博物館と工房で手仕事に触れる
自然散策の途中に音楽や工芸を組み込むと、萌木の村が文化の発信地でもあることを実感できます。
ホール・オブ・ホールズで音を聴く
オルゴール博物館ホール・オブ・ホールズでは、世界の自動演奏楽器やオルゴールを扱っています。
展示品は形だけでなく、音を生み出す仕組みや演奏文化に目を向けると、機械技術と音楽の関係を理解しやすくなります。
ショップと工房の違いを楽しむ
園内には、テディベア、漆、紙細工、手織り、自然木の木工など、素材も表現も異なる店や工房があります。
完成品を選ぶだけでなく、素材の扱い方や作り手ごとの視点を比べると、買い物が文化体験へ変わります。
体験条件は施設ごとに確認する
入館料、体験の受付、予約の要否、ペット同伴条件などは施設ごとに異なります。
参加したい体験がある場合は、園内全体の案内だけで判断せず、対象施設の公式ページを確認してください。
立ち寄り方の違いを次の表で整理します。
| 場所 | 注目点 | 事前確認 |
|---|---|---|
| 博物館 | 楽器と演奏 | 開館と入館 |
| 工房 | 素材と技法 | 体験受付 |
| ショップ | 作家と作品 | 営業日 |
| 飲食施設 | 高原の食 | 営業時間 |
アクセスと当日の回り方を整える
萌木の村は清里駅から徒歩で向かえる一方、園内は複数の施設に分かれているため、移動順を決めておくと歩きやすくなります。
清里駅から歩く
北杜市観光協会は、JR小海線の清里駅から徒歩約10分と案内しています。
駅から向かう場合は、帰りの列車時刻と高原の天候を先に確認し、暗くなる前に駅へ戻れる計画にしましょう。
車では駐車場の位置を選ぶ
公式アクセスページでは、園内周辺に第1駐車場から第4駐車場まで案内されています。
目的の施設に近い駐車場を公式マップで確かめ、ホテル専用駐車場は宿泊者以外が利用しないよう注意してください。
営業情報を当日に見直す
萌木の村は施設ごとに営業時間と定休日が異なり、公式サイトには日付別の営業情報があります。
庭の散策を軸にしつつ、博物館、工房、飲食施設の順序を営業状況に合わせて組み替えると、待ち時間を減らせます。
萌木の村散策のまとめ
萌木の村では、700種超の植物、開拓の石垣、森のメリーゴーラウンド、音楽や手仕事の施設が一つの庭の中でつながっています。
1971年からの歩みと自然共生の考え方を知れば、写真や買い物だけでは見えにくい清里文化の層を読み取れます。
訪問日の営業情報と園内マップを確認し、散策路と生き物を守りながら、高原の時間をゆっくり組み立ててください。





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