鎌倉・江の島の観光と電車でのアクセス
鶴岡八幡宮や長谷寺、鎌倉大仏、江島神社などは、電車と徒歩で訪ねられる観光スポットです。
鎌倉駅から長谷・江ノ島への移動
鎌倉駅から長谷駅までは江ノ電で約5分、江ノ島駅までは約25分と、どちらも同じ路線で移動できます。
寺社の拝観受付に間に合うよう、買い物を長引かせず、到着が遅れた日は訪問先を減らしましょう。
鎌倉へのアクセスと江ノ電の乗り方・1日乗車券
東京駅や横浜駅からは、JR横須賀線で鎌倉駅へ向かう経路が使えます。
いずれも乗り換えなしで、東京駅からは約1時間、横浜駅からは約25分が所要時間の目安です。
新宿駅方面からは、JR湘南新宿ラインの逗子行きなどの直通列車でも鎌倉駅へ行けます。
江ノ電(江ノ島電鉄)は鎌倉駅と藤沢駅を結び、長谷駅や江ノ島駅を通る鉄道です。
全15駅、約10kmの小さな路線で、住宅の近くや海沿いを走る車窓も旅の楽しみになります。
鎌倉駅から長谷・江ノ島へ向かうときは藤沢方面、長谷から鎌倉へ戻るときは鎌倉方面を選びます。
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを利用できるので、乗車前に残額を確認しておきましょう。
乗り降りの回数が多い日は、江ノ電全線が1日乗り降り自由になる1日乗車券「のりおりくん」(大人800円、小児400円)も選択肢になります。
のりおりくんは江ノ電全駅の券売機のほかデジタル版でも販売されていますが、繁忙期には販売・利用を休止する期間があるため、利用日の取扱いを確認しましょう。
鶴岡八幡宮と小町通りの見どころ
参道を歩く時間も旅の一部にして、駅から目的地まで急がず進みましょう。
若宮大路の段葛を歩いて鶴岡八幡宮へ
鎌倉駅東口を出たら、若宮大路へ向かい、中央に設けられた一段高い参道「段葛(だんかずら)」を歩いて鶴岡八幡宮へ進みます。
鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮までは徒歩約10分で、段葛は春になると両側の桜並木が見どころになります。
鶴岡八幡宮は源頼朝や鎌倉幕府と深い関わりを持つ神社で、古都の成り立ちを知る入口になります。
1180年(治承4年)に源頼朝が現在の地へ遷し、中世には鎌倉幕府の守護神として崇敬され、幕府の公式行事も執り行われました。
本宮への参拝だけでなく、境内の源平池や木々にも目を向けると、建物と自然が重なる景観を楽しめます。
境内の参拝は無料で、参拝時間は6:00〜20:00です。
境内には「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」もあり、入館条件は境内の参拝とは別に確認しましょう。
大石段を上る際は足元に気を配り、撮影のために通行を止めないようにしてください。
小町通り周辺で昼食と買い物を楽しむ
小町通りは鎌倉駅東口の近くから鶴岡八幡宮の方向へ延びる通りで、飲食店や土産物店、雑貨店が軒を連ねます。
食事制限がある方は、注文前に原材料やだしの内容を店へ確認し、伝えたい条件を日本語でも用意しておくと安心です。
店の前や道の中央で立ち止まらず、同行者と相談するときも通り道を空けましょう。
鎌倉市では2019年4月に「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」が施行され、狭い場所や混雑した場所で歩きながら飲食するなど、ほかの人の衣服を汚すおそれのある行為を控えるよう呼びかけています。
買った食べ物は店先の飲食スペースなどで食べ終えてから歩き出すと、混雑する通りでも安心です。
長谷寺と鎌倉大仏の見どころと拝観条件
長谷駅から長谷寺までは徒歩約5分、高徳院までは徒歩約7分です。
両寺では閉門時刻と拝観受付の終了時刻が異なるため、遅い時間にまとめて訪れる計画は避けましょう。
長谷寺の拝観受付は通常16:30まで、4〜6月は17:00までなので、受付終了までに入山できるよう時間に余裕を持ちましょう。
長谷寺で十一面観音と海光テラスからの眺めを楽しむ
長谷寺では、本尊の十一面観音菩薩や、境内の景観に目を向けてみましょう。
長谷寺は奈良時代の736年(天平8年)の開創と伝わる古刹で、坂東三十三所観音霊場の第四番札所にも数えられています。
その本尊は高さ9.18mの十一面観音菩薩立像で、木彫仏としては日本最大級とされています。
海光テラスからは鎌倉の海や街並みを眺められ、寺社巡りの途中で海辺の町らしさを感じられます。
由比ガ浜や三浦半島まで眺望が広がり、天気のよい日には伊豆大島が見えることもあります。
花や景色を見るために急いで上り下りするのではなく、境内の案内に沿って休みながら回りましょう。
季節の花を目的にする場合は、開花状況や散策路の利用案内を訪問前に確認してください。
アジサイの見頃は5月下旬〜6月下旬頃が目安で、眺望散策路(あじさい路)には約40種類2,500株が植えられ、開花状況は気象条件によって異なります。
あじさい路の有料公開期間には、拝観料とは別の券が必要です。
拝観料は大人400円、小学生200円で、拝観受付時間は通常8:00〜16:30(閉山17:00)、4〜6月は8:00〜17:00(閉山17:30)です。
高徳院で屋外に座す国宝・鎌倉大仏を拝観する
鎌倉大仏として知られるのは、高徳院の本尊である銅造阿弥陀如来坐像です。
国宝に指定されているこの大仏は1252年(建長4年)に造立が始まったと伝わり、仏身の高さは11.312m、重さは121tあります。
かつては大仏殿に納められていましたが、大仏殿は台風や大津波で倒壊し、室町時代の末までには今の「露坐(ろざ)の大仏」になりました。
屋外に座る姿を見上げたら、許可された場所から角度を変え、表情や衣のひだにも目を向けてみましょう。
拝観料は一般(中学生以上)300円、小学生150円で、拝観時間は4〜9月が8:00〜17:30、10〜3月が8:00〜17:00(入場は閉門15分前まで)です。
大仏の内側に入る胎内拝観を希望する場合は、通常の拝観とは別の受付時間と料金を確認します。
胎内拝観は通年8:00〜16:30(最終入場16:20)で別途50円が必要となり、胎内での撮影はできません。
境内にはスロープと車いす対応のトイレがありますが、段差のある場所もあるため、車いす利用時は介助者と一緒に参拝してください。
宿泊と荷物預かりの条件を確認する
宿泊先は駅からの道順に加え、チェックインの締切、夕食の有無、荷物預かりの条件を比べて選びましょう。
大きな荷物をどう運ぶかは宿の予約時に決め、荷物預かりの利用時間も確認しておくと便利です。
宿に荷物を預けられない時間帯は、江ノ電の鎌倉駅や長谷駅にあるコインロッカーも使えますが、空き状況は当日にならないと分からない点に注意しましょう。
江ノ電と徒歩で江の島を訪ねる
鎌倉駅から江ノ島駅までの乗車時間は約25分が目安で、七里ヶ浜駅から鎌倉高校前駅のあたりでは車窓に相模湾が広がります。
島内では帰りの階段を下りる余力も残して歩きましょう。
江ノ島駅から江の島弁天橋を渡って島へ入る
江ノ電の江ノ島駅は島の中ではなく対岸にあり、駅から徒歩で橋を渡って江の島へ向かいます。
歩行者用の江の島弁天橋を渡り終えると、島の入口に青銅の鳥居が立っています。
江ノ島駅から江島神社までは徒歩約15分が目安です。
駅名だけで到着したと思わず、島内散策を始めるまでの歩行も予定に含めてください。
江ノ島駅にはコインロッカーがありますが、荷物のサイズや空きを確認し、預ける場合は帰りの回収まで考えておきましょう。
駅にはトイレと多目的トイレもあるので、島へ渡る前に済ませておくと安心です。
江の島弁財天仲見世通りと江島神社
島の入口から江島神社へ続く江の島弁財天仲見世通りには、飲食店や土産物店が並びます。
江島神社は辺津宮(へつみや)、中津宮(なかつみや)、奥津宮(おくつみや)の三社の総称で、三姉妹の女神を祀っています。
日本三大弁財天に数えられる江島神社の奉安殿(ほうあんでん)には、八臂弁財天(はっぴべんざいてん)と妙音弁財天が祀られています。
奉安殿の拝観時間は8:30〜16:30で、拝観料は大人200円、中高生100円、小学生50円です。
中腹にある中津宮では朱塗りの社殿や石灯籠に目を向けると、海の眺めとは違う江の島の表情に触れられます。
現在の権現造の社殿は1689年(元禄2年)に再建されたもので、1996年(平成8年)の大改修で朱塗りがいっそう鮮やかになりました。
境内に並ぶ石灯籠は、江戸時代に活躍した芸人や商人が奉納したものです。
江の島エスカーは上り専用|料金と使い方
上りの負担を減らしたい場合は、頂上部へ向かう屋外エスカレーター「江の島エスカー」を選択肢にできます。
1959年(昭和34年)に国内初の屋外エスカレーターとして登場し、4連・全長106mのエスカレーターで高低差46mを4分ほどで上れます。
料金は全3区間で大人(中学生以上)500円、小人(小学生)250円、運行時間は8:50〜19:05です。
エスカーに下りはなく、帰りは階段を利用します。
乗れば歩行が不要になるわけではないため、階段が難しい方は頂上までの行程を前提にせず、利用できる経路を施設へ相談してください。
江の島サムエル・コッキング苑と江の島シーキャンドル
頂上部の江の島サムエル・コッキング苑には、展望灯台の江の島シーキャンドルがあります。
サムエル・コッキング苑は、明治時代に貿易商サムエル・コッキングが造成した庭園の歴史を伝える場所で、ガラス張りの床から温室遺構を見渡せる施設もあります。
サムエル・コッキング苑は9:00から入苑でき、イベントのない日は終日無料ですが、イベント開催日の17:00以降の退苑には大人(中学生以上)500円、小人(小学生)250円が必要です。
シーキャンドルは海抜約101.5mの位置にガラス張りの展望フロアがあり、入場料は大人800円、小人400円です。
サムエル・コッキング苑、シーキャンドル、エスカーを利用する「江の島シーキャンドルセット券」は大人1,100円、小人550円で、イベント開催日の17:00以降も苑内に滞在する場合は、別途イベント入苑料が必要です。
天候がよければ富士山や伊豆半島、箱根や丹沢の山並みなどを望めますが、遠景の見え方は当日の空模様に左右されます。
苑や展望施設の入場条件、営業案内はそれぞれ確認し、島の奥の名所まで詰め込まないことも大切です。
江の島周辺の駅と雨の日の注意点
江の島を出た後は、帰着先と荷物の預け先に合わせて駅を選びます。
雨や疲れで予定を変える日も、観光より帰りの移動を優先すると落ち着いて行動できます。
江ノ島駅・片瀬江ノ島駅・湘南江の島駅を区別する
江ノ電の江ノ島駅と、小田急線の片瀬江ノ島駅は別の場所にあります。
江ノ島駅から片瀬江ノ島駅への乗り換えには徒歩10分程度かかるため、時間に余裕を持って移動しましょう。
帰路は片瀬江ノ島駅から小田急線を使うか、江ノ島駅から江ノ電で藤沢駅へ出てJRなどへ乗り継ぐ経路が選べます。
江ノ島駅の近くには湘南モノレールの湘南江の島駅もあり、大船駅まで約15分で出てJR線に乗り換える方法もあります。
江ノ島駅に荷物を預けた場合は、利用時間内に回収できるようにしましょう。
雨・風・疲れに合わせて行程を短くする
小雨でも足元が気になる日は、観光先を増やさず、座って休む時間を長めに取りましょう。
強風や荒天の予報が出ている場合は、島へ向かう前に施設と交通機関の案内を確認し、海辺の散策を見送る判断も必要です。
予定を短縮するときは、次のように優先順位を変えられます。
| 当日の状況 | 優先すること | 減らす予定 |
|---|---|---|
| 雨で歩きにくい | 足元と屋内での休憩 | 寄り道や長い散策 |
| 風が強い | 営業・交通案内の確認 | 海辺や屋外での滞在 |
| 足が疲れている | 休憩と早めの帰路 | 階段の多い区間 |
鎌倉・江の島の寺社と海辺で気をつけたいマナー
寺社では祈る人の時間を、街中では暮らす人の通り道を大切にしましょう。
撮影や飲食の条件は施設ごとに確認し、別の場所でも同じルールだと考えないことが大切です。
撮影前に周囲と現地の案内を確認する
高徳院では個人使用の記念撮影はできますが、商業目的の撮影には事前の許可が必要です。
高徳院の境内ではドローンの飛行・操作が禁止され、大仏の胎内での撮影もできません。
ほかの寺社でも、建物の外と堂内を同じ扱いにせず、撮影可否の表示を見てからカメラを構えてください。
写真を撮るときの行動を、場所ごとに整理します。
| 場所 | 心がけること | 控えること |
|---|---|---|
| 寺社の参道 | 参拝者の通路を空ける | 長時間の場所取り |
| 江ノ電ホーム | 黄色い線の内側へ | フラッシュ・三脚 |
| 線路沿い | 近隣の人へ配慮する | 線路内への立ち入り |
飲食物の持ち込みと歩く準備を整える
高徳院では境内での飲食と飲食物の持ち込みが禁止され、水分補給用のペットボトルや水筒など、密閉容器は例外として認められています。
紙やプラスチックのカップ飲料は対象外なので、参拝前に飲み終えるようにしましょう。
徒歩中心の旅では、服装と持ち物を次のように整えておくと便利です。
- 階段や散策に合う、履き慣れた靴
- 雨や海風に備える上着と雨具
- ふたを閉められるペットボトルや水筒の飲み物
- 充電したスマートフォンと宿の予約情報
まとめ|鎌倉・江の島を訪ねる前に確認したいこと
電車と徒歩で訪ねる場合は、寺社の受付時間や海辺の天候に合わせて行動しましょう。
拝観受付、荷物の回収、島内の下り階段を先に考えておけば、その日の天候や体力に合わせて予定を減らしやすくなります。
訪問先の数よりも、景色を眺める時間や休憩を大切にしながら、自分のペースで古都と海辺を巡りましょう。















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