犬山城下町はどんな場所?江戸時代から残る町割りを歩く
犬山城下町(いぬやまじょうかまち)は、愛知県犬山市にある国宝犬山城のふもとに広がる、江戸時代の町割りが今も残るエリアです。
犬山城の創建にあわせて、もともとあった町を整備して作られたとされ、商人や職人を同業者ごとに住まわせて発展した歴史があります。
町人町や侍町を配置し、外周を堀や土塁で囲んだ「総構え(そうがまえ)」と呼ばれる構造を持つ城下町として形づくられました。
現在も江戸時代の町割りがそのまま残り、江戸から昭和までの歴史的な建造物が立ち並ぶ町並みを楽しめます。
名鉄犬山駅の西口から徒歩約10分でアクセスでき、本町通り(ほんまちどおり)が犬山城方面へ伸びています。
観光地でありながら、人が住み、店を営む生活の場でもあることを意識して歩くと、町の表情がより見えてきます。
犬山城を目指して一直線に進むだけでなく、通りの建物、看板、店先、路地の雰囲気に目を向けるのが、このエリアの楽しみ方です。

犬山城下町散策の楽しみ方|町屋・店・路地を見る
犬山城下町では、古い町屋やお屋敷が見られ、老舗から新しい店までさまざまな店舗が並びます。
伝統的な外観を残した建物と、現代的なカフェやショップが同じ通りにあるため、歩くたびに少しずつ景色が変わります。
本町通りを中心に、東西に細い路地が広がり、ゆっくり歩いて1〜2時間ほどで主要な町並みを一周できる規模感です。
建物は「外から眺める」だけでも面白い
木の格子、低い軒、細い路地などは、日本の城下町らしい景色を感じられるポイントです。
派手な観光施設だけを探すのではなく、建物の細部をゆっくり見ると、写真に残したくなる場面が見つかります。
ただし、歴史的に見える建物でも、実際には住居や営業中の店舗である場合があります。
入口が開いていても、自由に入れる場所とは限らないため、案内表示を確認し、私有地には立ち入らないようにしましょう。
町名や看板にも注目する
犬山城下町には、鍛冶屋町(かじやまち)・魚屋町(うおやまち)など、かつての職人や商人の暮らしを思わせる町名の名残があります。
江戸時代には、本町通り周辺に職人や商人の暮らしを思わせる町人町が広がっていました。
町名由来看板も点在しているため、看板を読みながら歩くと、ただの散策が小さな歴史探訪になります。

食べ歩きは「立ち止まって」が犬山流
犬山城下町は、串グルメや甘味を楽しめる食べ歩きの町としても知られています。
郷土料理の田楽(でんがく)や五平餅(ごへいもち)、町屋を活用したカフェやレストランなど、食を楽しむ選択肢が豊富です。
郷土料理の田楽や五平餅など、昔ながらの味を楽しめる店もあります。
串グルメや甘いものを少しずつ味わいながら歩けるのは、城下町散策の魅力のひとつです。
ただし、食べ物を持ったまま歩き続ける「ながら食べ」は避けましょう。
歩きながらの飲食は危険なため、ベンチや店先などで食べ終えてから移動しましょう。
店の前や城下町内に設けられた休憩スペースを活用すると、味もゆっくり楽しめます。
ごみは次の人の景色にも関わる
串、包み紙、カップなどは、購入した店に返却するか、城下町内に設置されたゴミ箱に捨てましょう。
ごみを持ち歩く可能性がある場合は、小さな袋を用意しておくと安心です。
城下町の景色は、そこに暮らす人と訪れる人の行動で保たれています。
食べる楽しさと町への配慮を両立させることが、気持ちよい散策につながります。

写真を撮る前に意識したい、暮らしのある町のマナー
犬山城下町は、観光地であると同時に暮らしのある町です。
ちょっとした思いやりを持って歩くことが、次に訪れる人にも心地よい町並みを残すことにつながります。
写真を撮るときは、建物だけでなく、周囲の人や車の動きにも気を配りましょう。
道の中央で長く立ち止まったり、グループで道いっぱいに広がったりすると、生活道路を使う人の妨げになります。
撮影したいときの基本マナー
- 店内や商品を撮るときは、店の案内を確認する
- 住居や私有地にカメラを向けるときは慎重にする
- 人が写り込む場合は、無理に近づかない
- 狭い道では、撮影より通行を優先する
歩きスマホや歩きタバコも、すれ違う人や子どもにぶつかる危険があるため避けましょう。
写真を撮る前に一度立ち止まり、周囲を見てから構えるだけで、旅の印象はずっと穏やかになります。
犬山城の基本情報も確認しておきたい
犬山城下町は、国宝犬山城周辺の古い町並みと一緒に楽しみやすいエリアです。
犬山城は1537年(天文6年)頃に織田信長の叔父・織田信康によって築かれたとされ、天守は現存する日本最古のものとされています。
天守は国宝に指定されています。
周辺には木曽川(きそがわ)や犬山城下町の古い町並みがあります。
店をのぞく、写真を撮る、軽く食べる、少し休むという余白があると、犬山城下町らしいゆったりした時間を味わえます。
犬山城の基本情報(参考)
- 所在地:愛知県犬山市犬山北古券65-2
- 入場料:一般1,000円/小中学生200円
- 営業時間:9:00〜17:00(最終入場16:30)
- 休城日:12月29日〜31日
- アクセス:名鉄犬山駅西口から徒歩約20分
アクセスは公共交通機関がおすすめ
犬山城下町へは、名鉄名古屋駅から犬山線で約25分、犬山駅西口から徒歩約10分です。
中部国際空港からは直通のミュースカイで約55分でアクセスできます。
休日は周辺駐車場が混雑しやすいため、できるかぎり公共交通機関での来訪が安心です。
混雑しやすい時期や時間帯は、移動方法も含めて無理のない計画にしておくと安心です。
まとめ|犬山城下町を気持ちよく楽しむコツ
犬山城下町は、国宝犬山城周辺に広がる歴史ある町並みのエリアです。
古い町屋、店めぐり、田楽や五平餅といった郷土の味、写真撮影など、短い散策の中にも楽しみが詰まっています。
一方で、ここは人が暮らし、店を営む町でもあります。
食べるときは立ち止まる、住居に入らない、道に広がらない、写真を撮る前に周囲を見る。
その小さな配慮が、城下町の雰囲気を守り、訪れる人にとっても心地よい旅につながります。
犬山城下町では、急いで通り抜けるのではなく、歴史と暮らしの重なりを感じながら歩いてみてください。




