御座之湯とは|湯畑前で草津の歴史に触れる日帰り温泉
御座之湯の魅力は、湯畑の目の前で草津の湯に浸かりながら、江戸・明治時代の共同湯を思わせる空間を体験できる点にあります。
現代的な設備を備えながらも、建物の素材や意匠には昔の温泉街の雰囲気が取り入れられています。
江戸・明治時代の共同湯を再現した施設
江戸から明治にかけて湯畑周辺にあった共同湯の一つを再建した日帰り温泉で、名称には源頼朝(みなもとのよりとも)にまつわる伝承が残されています。
頼朝が入浴した際に腰掛けた石が「御座の石」、その湯が「御座の湯」と呼ばれるようになったと伝えられています。
歴史上の出来事を断定的に捉えるより、草津で語り継がれてきた物語として建物や温泉と一緒に楽しむと理解が深まります。
木造建築と吹き抜けにも注目
杉板を使った「とんとん葺き」の屋根や漆喰(しっくい)の壁、木の質感を生かした館内は、入浴前後の移動そのものが見どころになります。
番台付近から上階へ続く吹き抜けは開放感があり、伝統的な共同湯の印象と現代的な使いやすさが組み合わされています。
建物を見る際の注目点を、温泉の基本情報とは異なる視点で整理すると次のようになります。
| 場所 | 見るポイント | 感じられる要素 |
|---|---|---|
| 外観 | 杉板のとんとん葺き屋根 | 昔の湯治場 |
| 壁 | 漆喰の表情 | 落ち着いた趣 |
| 番台 | 木造の意匠 | 共同湯文化 |
| 吹き抜け | 縦の広がり | 館内の開放感 |
木之湯と石之湯は男女日替わり
館内には「木之湯(きのゆ)」と「石之湯(いしのゆ)」があり、男女の浴室は日替わりで交代します。
訪れた日にどちらを利用できるかは現地で確認し、異なる浴室を目当てに再訪する楽しみ方もできます。

御座之湯の温泉|湯畑源泉と万代源泉の2源泉を楽しむ
御座之湯では、湯畑源泉(ゆばたけげんせん)と万代源泉(ばんだいげんせん)という2種類の源泉を、木之湯と石之湯で楽しめます。
色だけで判断せず、肌触りや湯上がりの感覚を無理のない範囲で感じ取るのがポイントです。
木之湯と石之湯で2源泉を楽しめる
木之湯と石之湯のどちらにも湯畑源泉と万代源泉が引かれており、浴室内で2種類の源泉のかけ流しを楽しめます。
湯畑源泉は酸性硫黄泉(pH2.08)、万代源泉は酸性塩化物硫酸塩泉(pH1.7)で、どちらも草津らしい強い酸性の湯です。
浴室は男女日替わりで交代しますが、一度の入浴で2種類の源泉を入り比べられます。
木之湯と石之湯の素材の違いを比べたい場合は、日をあらためて再訪すると両方を体験できます。
木之湯は複数の木材を生かした浴室
木之湯は浴槽に檜(ひのき)、柱にヒバ、床にナラ、天井に杉が使われ、木材ごとの質感に包まれる空間です。
香りや手触りは環境や体調によって感じ方が異なるため、静かに腰を下ろし、湯と建築を一体として味わうのが向いています。
石之湯は御影石の重厚な浴槽
石之湯は御影石(みかげいし)造りの浴槽が特徴で、木之湯とは異なる重厚で落ち着いた印象があります。
浴室名は素材の違いを示すもので、木之湯と石之湯のどちらでも湯畑源泉と万代源泉を楽しめます。
御座之湯と白旗温泉の違いを確認
「白旗温泉」を探している旅行者は、御座之湯、白旗源泉、共同浴場の白旗の湯を混同しないよう注意が必要です。
御座之湯で使われているのは湯畑源泉と万代源泉で、白旗源泉を引く「白旗の湯(しらはたのゆ)」は湯畑前にある入浴無料の別の共同浴場です。
名称と源泉の関係を整理すると、現地の案内板や地図を読みやすくなります。
| 名称 | 種類 | 御座之湯との関係 |
|---|---|---|
| 湯畑源泉 | 源泉名 | 木之湯と石之湯で使用 |
| 万代源泉 | 源泉名 | 木之湯と石之湯で使用 |
| 白旗源泉 | 源泉名 | 館内では未使用 |
| 白旗の湯 | 共同浴場 | 別の入浴施設 |

初めてでも迷いにくい御座之湯の入り方
日本の温泉では、服を脱ぐ場所、体を洗う場所、湯に浸かる場所が明確に分かれています。
順番を知っておけば、言葉に不安があっても周囲の利用者に合わせて落ち着いて行動できます。
受付後は荷物と貴重品を分けて管理
受付を済ませたら男女別の入口を確認し、脱衣所で衣類を脱いでから浴室へ進みます。
脱衣所内には無料の貴重品ロッカーがあり、中型ロッカーは100円で利用できるため、財布や旅券などは入浴前に保管すると安心です。
大きな荷物を持っている場合は、館内での保管方法を受付で確認してください。
かけ湯と半身浴で体を湯に慣らす
浴槽へ入る前に体を洗い、かけ湯で温度に慣れてから静かに入ります。
御座之湯の2源泉はpH1.7〜2.08と酸性が強く、熱く感じることもあるため、最初から深く浸からず半身浴から始めると負担を抑えやすくなります。
熱さや刺激を我慢せず、違和感があればすぐに浴槽から出て休みましょう。
湯上がりは水分を取り休憩する
入浴後は体をよく拭いてから脱衣所へ戻り、衣類を着て水分を補給します。
すぐに温泉街を歩き回らず、体温や呼吸が落ち着くまで館内で休むと、その後の観光を続けやすくなります。
入浴の流れと目的を簡潔に整理すると次の通りです。
| 段階 | 行動 | 目的 |
|---|---|---|
| 脱衣前 | 貴重品を保管 | 紛失を防ぐ |
| 入浴前 | 体を洗う | 湯を清潔に保つ |
| 浴槽前 | かけ湯をする | 温度に慣れる |
| 入浴中 | 無理せず休む | 負担を抑える |
| 湯上がり | 水分を取る | 体調を整える |

御座之湯の入浴マナー|訪日旅行者が注意したいこと
温泉のマナーは難しい作法ではなく、湯を清潔に保ち、ほかの利用者が落ち着いて過ごせるよう配慮するための共通ルールです。
分からない表示がある場合は自己判断で進まず、受付やスタッフに確認するのが安全です。
浴槽へ入る前に体を洗う
洗い場で汗や汚れを落としてから浴槽へ入り、使った椅子や桶は周囲に湯が飛ばないよう静かに戻します。
洗い場にはシャンプーとボディーソープが設置されていますが、数が限られるため長時間の占有は避けましょう。
タオルや髪を湯に入れない
小さなタオルは浴槽の外に置くか頭にのせ、湯の中へ入れないのが一般的な温泉マナーです。
髪が長い人は湯に触れないようまとめ、泳ぐ、潜る、大きく水しぶきを上げるといった行動は控えます。
撮影と会話は周囲への配慮を優先
浴室や脱衣所では他人の身体や私物が写る可能性があるため、撮影は控えてください。
館内の撮影可能な場所については現地表示に従い、不明な場合はスタッフへ確認します。
会話は小さな声に抑え、グループで浴槽や通路をふさがないようにしましょう。
体調に不安があるときは入浴を見送る
飲酒後、食事の直後、激しい運動の直後は体への負担が大きくなりやすいため、十分に休んでから判断します。
皮膚が敏感な人や小さな子どもは強い酸性の湯に刺激を感じることがあるため、短めの入浴から始め、異常があればすぐに出てください。
周囲と気持ちよく利用するための行動を対比すると、次のようになります。
| 場面 | 行うこと | 控えること |
|---|---|---|
| 洗い場 | 体を洗う | 場所の占有 |
| 浴槽 | 静かに入る | 泳ぐ・潜る |
| タオル | 湯の外に置く | 湯へ入れる |
| 髪 | まとめる | 湯へ浸ける |
| 撮影 | 表示を確認 | 浴室で撮る |
御座之湯の館内で過ごす|大広間と設備の使い方
御座之湯は入浴後にすぐ退館するだけでなく、上階の大広間から湯畑を眺めながら休める点も特徴です。
ただし館内には飲食設備がなく、持ち込みにも制限があるため、休憩を中心に考えると利用しやすくなります。
湯源之間から湯畑を眺める
二階の湯源之間(ゆもとのま)は御座之湯の利用者が自由に使える45畳の大広間で、窓から湯畑を一望できます。
湯上がりの体を休めながら、屋外で見る湯畑とは異なる高さや角度から温泉街の景観を楽しめます。
大広間の利用時間は9時から20時までで、入浴施設全体の営業時間とは異なる点に注意しましょう。
二階へは階段で移動し、施設全体はバリアフリー対応ではないため、移動に不安がある場合は事前確認が必要です。
入浴用品は持参すると動きやすい
館内にある物と自分で準備しやすい物を分けて考えると、入館後に慌てずに済みます。
- 館内にある物:シャンプー、ボディーソープ、ドライヤー
- 持参しやすい物:タオル、濡れた物を入れる袋、飲料水
タオルのレンタルはなく販売対応(フェイスタオル380円、バスタオル1,700円)となるため、荷物を減らす必要がなければ自分のタオルを持参すると利用がスムーズです。
なお館内用の浴衣は300円でレンタルでき、温泉気分を高めたい場合に利用できます。
飲食物の持ち込みは避ける
館内への飲食物の持ち込みはできず、レストランや一般的な飲食スペースもありません。
ただしフロントでは瓶牛乳やペットボトル飲料の販売があり、湯上がりの水分補給に利用できます。
食事は入館前後に温泉街の店舗を利用し、館内では入浴と休憩を目的に過ごしてください。
館内は全館禁煙のため、喫煙場所を探す場合も施設の外で地域の案内に従います。

御座之湯の営業時間・料金・アクセスを確認して訪れる
旅行日が決まったら、営業時間、料金、休館情報を利用案内とお知らせで確認することが大切です。
特にメンテナンス休館や季節による開始時刻の違いを見落とさないようにしましょう。
営業時間と入館料金
4月1日から11月30日は午前7時から午後9時、12月1日から3月31日は午前8時から午後9時までで、最終入館はいずれも午後8時30分です。
入館料金は大人900円、子ども450円と案内され、対象となる手帳等の原本提示で通常料金の半額になります。
休館情報は、大広間など館内設備の利用時間(9時〜20時)と合わせて事前に確認してください。
支払い方法とタオルを確認
クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、AMEX、イオンカード)、電子マネー(楽天Edy、iD、交通系IC、WAON、QUICPay)、QRコード決済(PayPay、AEON Pay)に対応しています。
タオルはレンタルではなく館内販売のため、持参しない場合は入館時に購入します。
混雑時でも受付を急がず、料金区分や必要な用品を確認してから入館すると落ち着いて利用できます。
湯畑内の立地と駐車場
御座之湯は湯畑の目の前にあり、草津温泉の中心部を歩いて観光する行程に組み込みやすい場所です。
施設に付帯する駐車場はないため、車の場合は有料の湯畑観光駐車場などを利用します。
雪や路面状況、交通機関の運行は季節や天候で変わるため、出発前に交通事業者や観光協会の運行・道路情報も確認してください。
まとめ|御座之湯で草津の湯文化を感じる
御座之湯は、湯畑源泉と万代源泉の2源泉、木之湯と石之湯の素材の違い、共同湯を思わせる木造建築を一つの施設で体験できる日帰り温泉です。
白旗温泉を探している場合は、御座之湯とは別に白旗源泉と白旗の湯があることを理解しておくと、現地で迷いにくくなります。
体を洗ってから入る、タオルを湯に入れない、撮影は表示に従うといった基本マナーを守り、体調に合わせて無理なく草津の湯を楽しみましょう。





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